W杯スポンサー企業、FIFAの汚職スキャンダルに懸念表明

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国際サッカー連盟(FIFA)幹部が27日に 起訴された事態を受け、米コカ・コーラや米マクドナルドなどワールド カップ(W杯)スポンサー企業がFIFAに汚職スキャンダルの解決を 求めた。

主要スポンサー企業でFIFAとの関係打ち切りを示唆した企業は これまで出ていないものの、幾つかの企業は長期にわたるスキャンダル の根深さに懸念を表明。米司法省によると、FIFA関係者は放送やマ ーケティングの権利で便宜を図った見返りに賄賂などを受け取ってい た。

コカ・コーラは発表文で、「この長期にわたる問題がFIFAW杯 の使命と理想を汚した。当社はこれらの重大な疑惑について繰り返し懸 念を表明してきた」とコメント。「FIFAが引き続きこれらの問題の 徹底的な是正に取り組むことを期待する。FIFAは情報提供要請に全 て応じていると説明しており、司法当局に全面協力を続けるとわれわれ は確信する」とした。

米当局による27日の起訴状には20年にわたる不正が指摘された。ス イス当局は今後開かれる2回のW杯の開催国にロシアとカタールが選定 されたことに関連するマネーロンダリング(資金洗浄)の疑惑を捜査し ていると発表した。

FIFAのウェブサイトは2018年W杯ロシア大会のマーケティン グ・パートナーとして、独アディダス、米ビザ、ロシアのガスプロム、 韓国の現代自動車と起亜自動車の5社を掲載しており、米マクドナルド や、アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブ傘下のバドワイザーもス ポンサーとなっている。

アディダスの広報担当は同社が「最高水準の倫理観を促進する文化 の創造に全力を尽くしている」と述べ、FIFAに対し「あらゆる行動 において透明性あるコンプライアンス基準を設けて順守するよう」働き 掛けていると説明。その上で「全ての分野で」サッカーの支援を続ける 方針も示した。

ガスプロムの広報担当はFIFA幹部起訴について、18年のW杯終 了までの同社のスポンサー契約に「影響しない」と述べた。ABインベ ブはFIFAとの協議を通じて状況を「注意深く見守る」方針を示し た。マクドナルドは「倫理観と汚職の問題を極めて真剣に受け止めてお り、米司法省のニュースは極めて憂慮される」とコメントした。

(更新前の記事は第1段落の組織名の表記を訂正済みです)

原題:World Cup Sponsors Putting Pressure on FIFA to Resolve Scandal(抜粋)

--取材協力:Rose Kim、Elena Mazneva、Richard Partington、Thomas Buckley、Craig Giammona.

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