米GE:日本事業売却でモルガンSをFAに、社員1000人も対象

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米ゼネラル・エレクトリック(GE)が日本 の金融ビジネスの売却でモルガン・スタンレーをフィナンシャルアドバ イザー(FA)に起用したことが分かった。また、この案件では売却対 象となる資産が約5000億円に上るほか、従業員約1000人も含まれること が、複数の関係者への取材で明らかになった。

関係者によれば、米GEは早ければ7月から日本でリース事業の売 却に向けた入札を実施する計画だ。その後、数社に絞り込み、資産査定 などを経て9月にも第2次入札を実施、10月には買い手候補1社が選定 される見通しだ。

本業である製造業への回帰を目指すGEのジェフリー・イメルト最 高経営責任者(CEO)は、グローバルに約2000億ドル規模の商業・消 費者向け融資事業を売却または分離する方針。日本の資産売却には国内 大手リース会社などが興味を示しているが、大規模な人員の承継を伴う ことも考えられることから入札参加を見送る可能性もある。

GEの小池純人広報担当は、モルガンSのFAへの起用や案件の詳 細についてコメントを控えた。モルガンSの渡辺美嘉広報担当も個別の 案件については言及できないと述べた。

高いハードルも

GEの日本のリース債権の獲得には興銀リース、東京センチュリー リース、三井住友ファイナンス&リース、三菱UFJリース、オリック スなど、複数の日本の金融機関や企業が関心を示している。各社の広報 担当者が電話取材で答えた。

関係者によると、GEは5000億円の資産を一括で売却したい考え。 自動車、コンピューターなどオフィス機器、建設機械、産業機械設備、 医療機器などのリース・ファイナンス業務には1000人以上が携わってい る。全ての資産と従業員を一括取得しなければならない可能性から、興 味を示す各社が実際に入札に参加するかは不透明だ。

旺盛な需要

米複合企業GEは年内に金融事業で約1000億ドル(約12兆3700億 円)の資産売却を見込んでおり、同事業の大半を売却する計画を前倒し で進めている。

イメルトCEOは5月20日、フロリダ州ロングボートキーで開かれ たエレクトリカル・プロダクツ・グループの会合で「売却するには今は 素晴らしいタイミングだ。かなり旺盛な需要があり、来年までにこの目 標を実質的に達成できないと考えるのが難しいくらいだ」と述べた。

日本GE、1886年

売却対象となるGEの日本事業や資産に関する情報の詳細は、6月 にも入札参加希望者に提示される見込み。

GEは1886年、政府の印刷工場用に発電機を納入するなど日本での 事業を開始した。フィナンス、リース事業のほか、エネルギー、石油・ ガス、ヘルスケア、航空機エンジンなどの分野に約4600人が従事してい る。

ブルームバーグのデータによれば、モルガンSは日本企業関連の合 併・買収(M&A)の助言ランキングで2013年14年とともにトップにつ いている。15年は現時点で8位で、みずほフィナンシャルグループが 首位で、2位は野村ホールディングス。