米国債:5-30年債の利回り差が縮小、インフレ期待弱まる

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27日の米国債市場では5年債と30年債の利回 り差が4日連続で縮小。インフレ期待が弱まったことが背景にある。

今月は世界的な国債売りで長期債利回りが上昇し、利回り差はここ 6カ月で最大になっていた。インフレ連動国債(TIPS)の動向は今 後5年の消費者物価の見通しが7週間ぶりの水準に低下したことを示し ている。原油先物相場は3日続落し、今月に付けた年初来高値からの下 落率は5%を超えた。

CIBCワ ールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国 債トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤) は「TIPS市場は完全に混乱している」と指摘。インフレ高進を見込 んでいた投資家は「原油が反転する今、出口を完全に失っている」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、5年債と30年債の利回り差は134ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)と、8日以来で最小となった。5年債利回りは1 bp上昇の1.53%。30年債利回りは3bp低下の2.87%。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「利回り曲線は大きく縮小し た。最近のフラット化の動きは社債発行が少ないことと月末特有の長期 債買いが影響している」と述べた。

入札

5年債入札(発行額350億ドル)の最高落札利回りは1.560%。入札 直前の市場予想は1.563%だった。

28日には290億ドル相当の7年債入札が予定されている。

ギリシャとその債権者は合意文書の起草に着手すると伝わったた め、逃避需要が弱まり、米国債は下落する場面もあった。

ギリシャ当局者によると、合意には年金制度改革や長期的な債務問 題の解決が含まれるが、意見の相違も残っている。

キャンターのレデラー氏は「ニュースのヘッドラインを見ながらの 取引が続いている。ここ何年もそうしてきが、引き続きギリシャ情勢に 注目する状態が続くだろう」と述べた。

原題:Treasury Yield Gap Narrows as Faster Inflation Positions Undone(抜粋)

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