ギリシャと債権者側に大きな隔たり,「進展」度合いにすら異論

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ギリシャ救済をめぐる協議で同国と債権者側 の隔たりは依然として大きい。交渉の進展度合いについてすら双方から 異なる見解が示されている。

ギリシャ政府の当局者は、同国が27日の会議で合意文書の起草に着 手すると発言。チプラス首相も解決は近いと記者団に語った。これに対 し欧州連合(EU)の欧州委員会当局者は早急な合意はなく、なお多く の作業が残されていると言明した。

欧州委でユーロ問題を担当するドムブロフスキス副委員長は、ギリ シャ側の発表を受けてブリュッセルで記者団に対し、「まだその段階で はない。合意に向けてできる限り迅速に作業している」と述べた。

ギリシャは国際通貨基金(IMF)への16億ユーロ近い支払いを来 月に控えており5日に最初の期限が来る。匿名を条件に語ったギリシャ 当局者は、債権者側との間にまだ意見の相違があることは認めた。ま た、IMFが合意への主たる障害だとも述べた。IMFのガビリア報道 官はコメントを控えた。

ギリシャ当局者の発言が伝えられると2年物ギリシャ国債相場は上 昇し、ロンドン時間午後4時58分現在の利回りは114ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の23.77%。

G7で打開策探る

ルー米財務長官は27 日にギリシャのチプラス首相と電話で会談。 ドイツのドレスデンで開催の主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁 会議で状況打開を働き掛ける方針を伝えた。

同長官はロンドンで行われたイベントに参加、「議論のための発言 をやめ合意が可能な賢明な落としどころを探るべき時だ」と表明。「事 故を回避することは欧州と世界経済の利益のために重要だ」と続けた。

欧州中央銀行(ECB)はギリシャの銀行向 け緊急流動性支援 (ELA)の上限を前週と同水準の802億ユーロで据え置いた。事情に 詳しい関係者が明らかにしたもので、この決定後のギリシャの銀行の流 動性バッファーは約30 億ユーロという。

ギリシャ銀行(中銀)は銀行からの預金流出が安定したためELA 上限の引き上げを求めなかったとギリシャ政府当局者が述べた。ECB とギリシャ銀行の報道官はコメントを控えた。

原題:Greece at Odds With Creditors as Definition of Progress Absent(抜粋)

--取材協力:Corina Ruhe、Karl Stagno Navarra、Jonathan Stearns、Jennifer Ryan、Vassilis Karamanis、Scott Lanman、Jeff Black.

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