中国で人民元国際化に強い関心-SDR通貨採用を市民も期待

国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権( SDR)ではビールも買えず、取引にも使えない。それでも中国は SDRを構成する通貨バスケットへの人民元組み入れを切望し、それが 同国の政策当局者を資本規制の緩和へと駆り立てている。

IMF理事会は今年、SDR構成通貨に人民元を加えるかどうかに ついて投票を行う。SDRは現在、米ドルとユーロ、円、英ポンドで構 成されている。中国への派遣団を率いるIMF担当者は26日、SDRの 人民元採用に向けて中国当局と緊密に協力すると表明し、組み入れは 「もはや確実でいつ実現するかの問題だ」と発言した。

人民元がSDR構成通貨になっても国民への直接的な恩恵はほとん どないにもかかわらず、北京市民の間で話題となっており、新聞でも大 きく取り上げられている。タクシー運転手のワン・チィエンション氏 は、人民元の運命が中国と自身の将来にとって「確かに重要だ」と話 す。

ワン氏は「人民元の国際化は北京の外国人観光客がもっと便利に通 貨を利用できるようになることを意味する。われわれにとってもプラス だ」と語った。

米財務省で中国問題を担当した経験があり、現在は米TCWグルー プのアナリストを務めるデービッド・ロービンガー氏は、SDR構成通 貨としての地位は「中国の金融と資本勘定の自由化に対する政治的支援 を確立する手段として重要だ」と指摘。「SDRへの組み入れは改革を 確実にする」と述べた。

中国の人民日報は21日の論説で、SDRに採用されれば人民元の国 際化で「大きな前進」となると指摘した。

原題:Taxi Rank to Central Bank, China’s Pushes for Reserve Status (1)(抜粋)

--取材協力:Haixing Jin.