米株相場に無気力なのは一人だけではない-材料はいずこ

あなたは米株相場に対する慢性的 な無気力に悩まされてはいないだろうか。

幸いなのは、それがあなただけではないということだ。BTIGの 主任ストラテジスト、ダン・グリーンハウス氏は顧客向けリポートで、 「多くの人が長い週末を過ごし、実質的に夏の始まりを迎えた後にオフ ィスに戻ったが、株式相場に対して興奮するのは相変わらず難しい」と 指摘した。

グリーンハウス氏はかなり楽しい週末を過ごしたようだ。幸運にも ゴルフを3ラウンド回った上にセーリングも楽しんだ人も、庭の草刈り をしたに過ぎなった人も、とにかく、株式に対して同氏が興奮していな いことに共感せずにはいられない。

S&P500種株価指数は先週、ゆっくり上昇して過去最高値を更新 したものの大きな話題にはならず、スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)のサム・ストーバル氏は、同指数を「じわじわと伸びるつ る」に例えた。

26日の米株市場ではダウ工業株30種平均が下落。7営業日ぶり に100ポイント以上の変動を示した。6年にわたる強気相場の後、企業 利益が伸び悩む中では、低位株さえ割高となっている。このような時こ そ古い相場格言に従って、5月に売り抜けるべきなのだろうか。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのストラテジス ト、サビタ・スブラマニアン氏はリポートで、「ITバブル期を除く と、S&P500種が過去との比較で割安となっていることを単独で示す 指標は事実上ない」と指摘した。

ただ同氏は、バリュエーション(株価評価)は適切な売り時を示さ ない傾向にあるため、短期的に相場のタイミングを測るのには適さない 指標だという。

バリュエーションはしかし、長期的な予想には優れている。スブラ マニアン氏によれば、S&P500種の現在のバリュエーションは今後10 年にわたり8%の年間リターンにつながることが過去のデータで示唆さ れている。これは50年間の年間リターン(10%)を下回るものの、債券 と商品相場を上回るには十分だろう。同氏は「様々な資産の中で、株式 は比較的大きいリターンの提供に向け好位置につけている」と指摘し た。

S&Pのストーバル氏も、5月に売り抜ける戦略はそれほど正しく 見えないと指摘。S&P500種は5月に月間ベースで上昇となりそうだ からだ。

ただ、26日時点では5月の上昇は先週より確実ではなくなっている ようだ。月初からの上昇率は0.9%未満となり、前週末の1.9%から縮小 している。数日後にあらためて、同指数が月間で上昇を記録したか確か めてみるといいだろう。

原題:$430 Cowboy Boots and Other Reasons to Be Excited About Stocks(抜粋)