中国:刺激策強化で不良債権の伸び鈍化か-銀行回復期待も

中国の景気刺激策強化で国内の不良債権拡大 が抑えられ、銀行の利益が回復するとの楽観的な見方が広がっている。

サンフォード・C・バーンスティーンの銀行アナリスト、侯煒氏 (香港在勤)は、金融緩和の長期化による効果が経済に浸透し、来年中 に不良債権の伸びが鈍化し始める可能性があると指摘した。中国国際金 融(CICC)のアナリストが注目している不良債権の形成を測る指数 は、1-3月(第1四半期)に2013年以来の低下に転じた。

資金難に陥っている地方政府の資金調達事業体、いわゆる「融資平 台」から生じる信用リスクを制限すると期待される地方債市場の整備な どを通じた債務スワップによって、銀行の収益見通しも改善してい る。16年の経済成長は鈍化が見込まれているが、アナリストらは中国5 大銀行の増益率が5年ぶりに伸びると予想している。

DBSビッカーズ香港のアナリスト、陳姝瑾氏は、「今年は中国の 銀行の利益が底を打つだろう。増益率の回復はすぐそこまで来ている」 と分析した。この1年で中国の銀行株は平均92%高となっているが、同 氏は上値余地があると見込んでいる。

こうした楽観論とは対照的に、中国の不良債権は11年以降、着実に 増えている。銀行業監督管理委員会(銀監会)によれば、3月末時点の 不良債権残高は年初から1400億元(約2兆7800億円)増えて9825億元 と08年以来の高水準を記録した。

原題:China’s Enlarged Stimulus Boosts Odds of Taming Tide of Bad Debt(抜粋)

--取材協力:Helen Yuan.

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