米国債:30年債が上昇、株安やギリシャ債務協議の停滞で

更新日時

26日の米国債市場では30年債相場が約1週間 ぶりの大幅高。株価下落のほか、ギリシャ債務協議の停滞を背景に逃避 需要が高まった。

期間が短めの国債はほぼ変わらず。米連邦準備制度理事会 (FRB)のフィッシャー副議長は世界的に成長が悪化した場合、利上 げペースはより緩やかになると話した。2年債入札では落札利回りが今 年最高を記録した。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「株価の下落を一部反映してい る」と指摘。「これは非常に劇的な動きだ。過去数週間の利回り曲線の スティープ化はかなり行き過ぎていたようだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、30年債利回りは前営業日比9ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.90%。同国債(表面利率3%、2045年5月償 還)の価格は102ちょうど。既発2年債利回りはほぼ変わらず の0.61%。

2年債と30年債の利回り差は228bpに縮小した。

CRTキャピタル・グループの政府債ストラテジスト、イアン・リ ンジェン氏は「利回り曲線の形状は今週実施される供給の関数だ」と指 摘した。

ドイツ債

ドイツ債は1週間ぶりの大幅高。ユーロ圏で反緊縮派が力を強めれ ば、域内の政治的混乱が深刻化するとの懸念から逃避需要が強まった。 欧州ソブリン債危機の震源地であるギリシャでは国債が下落し、2年債 利回りは25%を超えた。

フィッシャー副議長はイスラエルのテルアビブ大学で講演。原稿に よると、「海外の成長が予想より弱い場合は、それに伴う米経済への影 響から、米当局の緩和策解除のペースは海外の成長が予想通りだった場 合よりも遅くなる可能性がある」と指摘した。

米金融当局はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を2008年12 月以来、事実上のゼロで維持している。

米財務省が実施した2年債入札で最高落札利回りは0.648%。入札 直前の市場予想は0.653%だった。27日には5年債(規模350億ド ル)、28日には7年債(同290億ドル)の入札を控えている。

原題:Treasury 30-Year Bonds Gain on Refuge Demand Amid Greek Talks(抜粋)