NY外為:ドル全面高、8年ぶりの123円台-米経済統計で

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26日のニューヨーク外国為替市場ではドルが 全面高。対円でほぼ8年ぶりの高値を付けた。米経済が1-3月(第1 四半期)の減速を経て、成長ペースを取り戻しつつあることが経済統計 で示唆された。

ドルは主要16通貨のすべてに対して上昇。米製造業耐久財受注統計 では航空機を除く非国防資本財(コア資本財)が2カ月連続でプラスと なった。新築住宅販売も予想を上回る伸びとなった。一方、ユーロは1 カ月ぶり安値。ギリシャのバルファキス財務相は支援再開に向けた交渉 がこう着しているのは、追加緊縮に固執する債権者側に問題があると批 判した。

CIBCワールド・マーケッツの外為マクロ戦略ディレクター、バ イパ ン・ライ氏は「ドルは再び人気を集めるだろうと多くの投資家が 予想していたが、今それが現実となったようだ」と指摘。「ドルが回復 している一因は最新のデータだ。年内利上げ観測を裏づけるにはデータ は強いものでなくてはならない」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で1.3%高い1ドル =123円10銭。2007年7月以来の高値となった。対ユーロでは1%上昇 して1ユーロ=1.0873ドル。一時は4月28日以来の高値となる1.0863ド ルを付けた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.9%上げて1191.84。月初来の高水準を付けた。

前日は香港や英国、米国などが祝日で金融市場は休場だった。

コア資本財、新築住宅販売

米商務省が発表した製造業耐久財受注統計では、4月のコア資本財 受注が前月比1%増。前月は1.5%増(速報値0.5%減)に修正された。

続いて発表された4月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年 率換算)は前月比6.8%増の51万7000戸。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト70人の予想の中央値は50万8000戸だった。

この日の統計は、先週のインフレ統計と住宅関連指標を受けたドル 上昇の流れを強める格好となった。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「上昇局面が戻ってきたようだ。改善されたデ ータ群に耐久財が加わり、ドルに影響した」と指摘。「ドル・円がこれ ほど急速に上昇したのは、ポジションが非常に軽いからだ」と続けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は25日のイ スラエルでの講演で、早期利上げのリスクと利上げを先送りして遅れを 取り戻さざるを得なくなる危険性を当局者が比較検討していると述べ た。イエレン議長は22日、予想通り経済が改善すれば年内の利上げが 「適切になるだろう」と述べている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者、マ ーク・チャンドラー氏は「ドルはこの2カ月間、下向きの調整局面にあ ったがそれも終了したようだ」と指摘。対円でのドルが「心理的に重要 な水準に接近しているため、ドルの上昇トレンドには抵抗できないとの 認識が広がるだろう」と述べ、125円の水準が鍵だと続けた。

原題:Dollar Climbs to Highest Since 2007 Versus Yen as Data Impress(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda、Kevin Buckland、Andrea Wong.

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