自動車各社、メキシコ港湾からの輸出に課題-整備追い付かず

日産自動車やマツダなどの自動車各社は、メ キシコで輸出向けの生産台数が過去最高を記録しつつある。しかし、同 国の港湾が混み合っており、これが輸出の足を引っ張り、今後数年以内 に好調な自動車生産が減速するのではないかと懸念するメーカー幹部も いる。

メキシコ政府は2018年までにベラクルスに4つの新ターミナルを建 設するなど、港湾のインフラ整備に700億ペソ(約5630億円)を投じる 目標を掲げている。一部の自動車メーカーの間では、この目標を達成す ることができるのか、そもそもメキシコが20年までに年間500万台超に 達すると見込まれる生産を処理するのに、この目標が十分なのか疑問視 する向きもある。年産500万台超は14年に比べて56%増となる計算だ。

メキシコ政府によれば、この2年半でトヨタ自動車や独ダイムラー などの自動車メーカーによる自動車や部品工場への投資額は約束済みを 含めて226億ドル(約2兆7800億円)に上る。自動車セクターは同国に とって最大の外貨獲得源に育ったが、政府がインフラ整備計画を加速し なければ、こうした成功談に水を差しかねない。

融資残高で国内最大の銀行、BBVAバンコメルのチーフ・エコノ ミスト、カルロス・セラノ氏は「これまでのところ、メキシコは投資の 呼び込みに成功してきた」と指摘。「しかし、インフラが改善されなけ れば、メキシコの今後の前進がリスクにさらされる局面に直面するだろ う」とコメントした。

原題:Carmakers’ $23 Billion Mexico Venture May Face Snarls at Ports(抜粋)

--取材協力:Brendan Case、Rita Nazareth.

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