欧州債:ドイツ債が上昇、政治的不透明感で質への逃避

26日の欧州債市場ではドイツ国債が1週間ぶ り大幅高となった。ユーロ圏で反緊縮を掲げる政党が勢いを増し、政治 的な不透明感が深まったことが背景にある。

ギリシャ国債は下落し、2年物利回りは25%を超えた。スペイン国 債のドイツ国債に対する上乗せ利回り幅(スプレッド)は3営業日連続 で拡大。24日に行われた統一地方選挙で支出拡大を公約した新興勢力の 候補が躍進した一方で、与党・国民党が議席を削ったことが要因。

6月中に国際通貨基金(IMF)に約16億ユーロ(約2100億円)を 返済する必要があるギリシャでは、急進左派連合(SYRIZA)率い る政権が融資再開を求めて交渉している。バルファキス財務相は、協議 の行き詰まりは債権者が一段の緊縮を求め、譲らないためだと批判して いる。

インベステック・アセット・マネジメント(ロンドン)の債券部門 責任者ジョン・ストップフォード氏は「ギリシャが一番の心配の種だ。 週末の様々な発言からは進展が限られており、デフォルト(債務不履 行)リスクが高まったことが示唆される」と述べ、こうした状況がドイ ツ国債を支える公算が大きいと指摘した。

ロンドン時間午後4時44分現在、ドイツ10年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.55%。一時は0.53% と、11日以来の低水準を付けた。同国債(表面利率0.5%、2025年2月 償還)価格は0.5上げ99.505。

スペイン10年債利回りは3bp上げて1.87%。25日は6bp上昇し た。ドイツ10年債に対するスプレッドはこの日、8bp拡大の131b p。一時は135bpと、ほぼ3週間ぶりの幅に広がった。

原題:German Bonds Climb as Expanding Political Risks Spur Safety Bid(抜粋)

--取材協力:David Goodman.