「キツネ狩り」で中国が国外との協力を強化-容疑者逃がさず

中国は海外に逃亡した経済犯罪の容疑者を捕 らえて本国に送還する取り組みで、新たなスキルを習得しつつある。外 国や国際機関に対する説得力だ。

「キツネ狩り作戦」は最初の年には1日当たり約2人という成果を 上げた。問題は、自主的に帰国した容疑者も多かったものの、大物は米 国やオーストラリア、カナダなどの西側諸国にとどまったことだ。中国 はこうした国々と正式な犯罪人引き渡し条約を結んでいない。

年初以後の成果は1日につき約1人に落ちている。これを受けて共 産党は手法を変更。国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)や 他国の警察との協力強化に加え、情報・証拠を共有し、米国に高官を派 遣して障害を取り除こうとしている。

党結成後で最も大掛かりな汚職撲滅運動を推し進めている習近平国 家主席は結果を必要としており、取り締まりは党上層部や軍、国有企業 にまで及ぶ。海外に逃亡した官僚を捕らえれば汚職がさらに抑制され、 米国やカナダであっても誰も不正の罪から逃れられないという印象を与 えることで習主席の党支配力強化につながる可能性がある。

北京師範大学の黄風教授(法学)は「中国はもっと多くの逃亡者を 送還し、法の網を逃れることはできないと国内の腐敗役人に警告するこ とを大いに必要としている」と指摘。「それなしでは、国内の反腐敗運 動は成功しないだろう」と述べた。

原題:China Takes Lessons on How to Better Catch a Thief Overseas(抜粋)

--取材協力:Andrea Tan、Jason Scott、Alan Katz、Scott Lanman、Ting Shi、Edvard Pettersson.

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