米国株、割安な銘柄見つけるのは至難の業-上昇相場継続の末

割安株の購入コストがこれほど高かったこと はあまりない。

原油相場の反発で米エネルギー関連株が27%の下落から持ち直す中 で、S&P500種株価指数で最も割安な業種は銀行に移った。銀行株は 過去1年間の収益に基づく株価収益率(PER)が17.6倍(中央値) で、決して安くない。ブルームバーグとロイトホルト・グループが集計 した約25年間のデータによると、最も割安な業種のPERがこれより高 かったのは1回だけだ。

6年間に及ぶ米国株上昇で株式時価総額は17兆ドル(約2070兆円) 膨らんでいる上に、割安株がないことは投資家にとって試練だ。債券利 回りは過去最低水準付近で推移しており、株式に代わる投資先はすでに 少ない。収益が伸び悩み、米金融当局が利上げに備える状況にあって銘 柄選びの余地は狭まっている。

ジェームズ・インべストメント・リサーチのトム・マンガン氏は電 話取材に対し「バリュエーション(株価評価)は低くなく、それより良 さそうな選択肢も実際ないことで投資家は不満でいっぱいながらも株式 市場に引きずり込まれている。投資家は割安株を業種ではなく個別の銘 柄で見極める必要が出てくる」と説明した。

米株式時価総額は膨らんではいるものの、過去の平均からそう離れ ていない。S&P500種のPERは18.8倍で、10年間平均より2.4ポイン ト前後高いが、1999年に記録した過去最高水準を38%下回っている。

原題:For S&P 500, Expensive Is the New Cheap as Bull Market Plods On(抜粋)

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