モンテ・パスキ、4000億円調達へ-問題解決に不十分との声も

イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・デ ィ・シエナは25日、30億ユーロ(約4000億円)の株主割当増資を開始し た。当局は資金調達後の同行のリターン改善と資本増強に向けた能力を 疑問視している。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は12日の書簡で、モンテ・パ スキは「不良債権や弱い資本状況、業績不振といった構造問題に恒久的 解決をもたらす」必要があると指摘。「ライツイシューだけではこうし た構造問題に対応するのに十分でない」との認識を示した。書簡は株主 割当増資の募集資料に含まれた。

アクシア・ファイナンシャル・リサーチのマネジングディレクタ ー、ファブリッツィオ・スパーニャ氏は電話取材に応じ、「モンテ・パ スキの構造問題は資本注入では解決できず、他行との合併などの業界的 な解決が必要だ」と述べた。

25日のミラノ株式市場でモンテ・パスキ株は始値が付かず、値幅制 限いっぱいの買い気配となった。一方、新株予約権(ライツ)は値幅制 限いっぱいの値下がりで売買停止となった。

モンテ・パスキは2009年に締結した「アレクサンドリア」と呼ばれ るデリバティブ(金融派生商品)契約など野村ホールディングスと関係 するポジションについて、7月までに削減するようECBから指示され ている。モンテ・パスキの目論見書によると、当局の要求を満たせない 場合、同行は制裁金か営業制限を科される可能性があるという。

原題:Monte Paschi Seeks EU3 Billion as Draghi Questions Outlook (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE