ロシア株の38%高でやけどした投資家、それでも「売り」

ロシア株を弱気にみている投資家は、今年に 入って同相場が38%反発し、痛い目に遭った後も「売り」の姿勢を崩し ていない。

ロシア株連動型として最大の上場投資信託(ETF)では先週、発 行済み分の約9%相当の空売りが行われた。これは米国で取引される資 産10億ドル(約1220億円)超のETFの平均的な空売り比率の5倍に上 り、2月のウクライナ停戦合意以降の最高水準に迫っている。同合意の 成立後、ドル建てRTS指数(ロシアの主要株価指標)は15%上昇し た。

ロシア株式市場は今年これまでのところ世界で最もパフォーマンス の良い相場の一つだが、空売り投資家は上昇が続くとはみていない。ロ シア経済は昨年の原油価格下落やウクライナ問題をめぐる経済制裁で打 撃を受けた。エコノミストはルーブル安と長引くインフレで消費需要が 損なわれ、ロシア経済が6年ぶりのリセッション(景気後退)に陥ると 予想している。

UFSファイナンス・インベストメント(モスクワ)のチーフアナ リスト、イリヤ・バラキレフ氏は電話取材に対し、ロシアの「上昇相場 は極めて脆弱(ぜいじゃく)に見える」と指摘。「地政学リスクが残る 中、株式市場は経済統計と離れて先走りしていると一部の投資家は感じ ている」と述べた。

原題:Russia Skeptics Stick to Their Bearish ETF Wagers Amid 38% Rally(抜粋)

--取材協力:Boris Korby.