TOPIXほぼ1年ぶり8日続伸、円安と業績期待-鉄鋼上げ

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26日の東京株式相場は、TOPIXがほぼ1 年ぶりの8営業日続伸。為替の円安推移、国内企業業績の根強い改善期 待を背景にした買いが勝り、小幅ながらプラス圏で終えた。鉄鋼や空 運、パルプ・紙株の上げが目立ち、海外原油市況の上昇を材料に石油や 鉱業株も堅調。

TOPIXの終値は前日比0.42ポイント(0.03%)高の1659.57、 日経平均株価は23円71銭(0.1%)高の2万437円48銭。ともに8日続伸 し、TOPIXは昨年6月、日経平均は同8月以来の連続上昇記録とな った。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「米国の利 上げ観測を背景に為替が円安に振れてきており、つられて日本株も上昇 している。ファンダメンタルズの部分で日本株に追い風が吹いている」 と話した。

26日午後のドル・円相場は1ドル=121円80銭台と、前日の日本株 市場の終値時点121円63銭に対し円が弱含んだ。引け後には122円台半ば と2007年7月以来の円安水準に振れた。

SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦チーフストラテジスト は、国内企業利益の「全産業の今期予想着地点は想定より高め。しかし 高い目標というわけではなく、後々の上方修正が楽しみ」とし、業績期 待の根強さを指摘している。

きょうの日本株は、ギリシャ情勢の不透明感や上昇ピッチの速さを 警戒した売りが断続的に出て、終日方向感に乏しい展開だった。ま た、25日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だったほか、26日に 発表される耐久財受注、消費者信頼感指数など米統計の内容を見極めた いとの姿勢も相場全体の上値抑制した。

ギリシャは、国際通貨基金(IMF)に対する約3億ユーロ (約400億円)の返済期限を6月5日に迎える。同国当局者は26日に再 開する債権者との協議で融資確保を目指し、交渉に臨む構え。バルファ キス財務相は、協議の行き詰まりは債権者が一段の緊縮を求め、譲らな いためだと批判している。25日の欧州株は、英独などが休場だったが、 ギリシャのアテネ総合指数は3.1%安だった。

ただ、投資家の日本株に対する買い意欲は根強く、大引けにかけ TOPIX、日経平均ともプラス圏で推移。豪AMPキャピタル・イン ベスターズの資産配分責任者、ネーダー・ナエイミ氏は「日本株市場は 調整が入ってもおかしくはないが、押し目を買いたい市場でもある。リ 流動性も豊富、企業業績の成長や経済指標にモメンタムがあり、バリュ エーションも悪くない」と話していた。

東証1部33業種は鉄鋼、空運、紙パ、石油・石炭製品、海運、ゴム 製品など18業種が上昇。証券・商品先物取引、その他金融、銀行、サー ビス、医薬品など15業種は下落。石油など資源株は、メモリアルデーの 祝日で短縮取引だった25日のニューヨーク原油先物が10セント高の1バ レル=59.82ドルと堅調、アジア時間26日の時間外でも小高く推移した ことを受けた。

売買代金上位では東京電力や新日鉄住金、富士通、日本航空、 JFEホールディングス、伊藤忠商事、JXホールディングスが高い。 伊藤忠には、みずほ証券が目標株価を2050円に引き上げる材料があっ た。半面、日立製作所やFPG、コマツ、第一三共、大和証券グループ 本社、サントリー食品インターナショナルは安い。東証1部の売買高 は19億1395万株、売買代金は2兆543億円。売買高は前日に比べ6%強 減った。値上がり銘柄数は703、値下がり1024。

--取材協力:Adam Haigh.

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