人民元の資本勘定自由化は「もろ刃の剣」-バーナンキ氏

中国は人民元を完全に交換可能な通貨にする 上で、通貨リスクを回避するために流動性と深みのある市場を生み出す 必要がある。バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が25 日、上海のフォーラムで講演し、こう呼び掛けた。

バーナンキ氏は「中国は資本勘定自由化に伴う通貨のミスマッチを 回避する必要がある」と指摘。「国際的に取引される通貨にとって、最 も必要なのは流動性のある市場だ。深みのある市場とは、そこから人々 が資金を引き出すことができるということを意味する」と述べた。

同氏は「資本勘定自由化の際には、資金流出への対応で経済が十分 力強いことを確実にする必要がある」と話し、資本勘定自由化は「もろ 刃の剣」であり、人民元の下落がパニックと資金逃避の原因になり得る と説明した。

ニュースサイトの新浪は、中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁 が22日、景気てこ入れのために人民元は下落すべきかとの質問に対し、 人民元相場の切り下げは不要だと述べたと報じた。

バーナンキ氏は、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権 (SDR)通貨バスケットへの人民元組み入れを目指す中国の動きは 「プライドとイメージ」のためだと分析。「人民元がSDR通貨になっ ても一般的な中国国民には何の影響もない。主に象徴的なものだ」と語 った。

原題:Bernanke Says Currency Mismatch a Risk for China Policy Makers(抜粋)

--取材協力:Xin Zhou.