【ECB要人発言録】夏枯れ前にQE購入増やす-クーレ理事

5月18日から24日までの欧州中央銀行( ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名をクリ ックしてください)。

<5月22日> ドラギ総裁(ポルトガルのシントラで講演):(潜在成長率が低けれ ば) 金融政策が責務を果たす上で活用する措置に直接的な影響を与え 得る。中銀の政策がゼロを幾分下回る政策金利の下限制約によって制限 される公算をかなり大きくする。従って、われわれが責務を果たす上で 非伝統的な政策を反復的に採用しなければならない可能性も大きくな る。

ドラギ総裁(ポルトガルのシントラで講演):ユーロ圏の経済見通しは 現在、これまでの7年間よりも明るい。需要は現在、金融政策によって 短期的に強く支えられており、財政政策のスタンスは概ね中立だ。

<5月20日> ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンでのイベントで):この ような低金利も広い範囲でのマイナス金利も恒久的な状況ではない。デ フレの危険によって説明できる特殊な状況だ。この危険が消えた今、正 常化に至る道筋を考える必要がある。金融政策だけで長期的な成長を実 現することはできない。

<5月19日> ノワイエ仏中銀総裁(パリでのユーロマネー会議で):最近の指標はわ れわれの量的緩和(QE)がインフレ期待にポジティブな影響をもたら したことを示唆。米国の経験が示すように、インフレ期待を再び安定さ せるには時間がかかる。

ノワイエ仏中銀総裁(パリでの会議で):世界経済が回復しているもの の、低インフレが続いている。

プラート理事(米紙ウォールストリート・ジャーナルとのインタビュー で):われわれの決定を3月に実行に移した際、市場の反応は非常に強 く、明らかに当局の想定以上だった。一部調整は以前のオーバーシュー ティングと整合的。

<5月18日> クーレ理事(ロンドンで講演):恒例の休暇シーズンで7月半ばから8 月にかけて流動性が顕著に低下する債券市場の季節パターンを当局は認 識している。資産購入プログラムの実施に当たりこれを考慮して幾分前 倒しし、5月と6月の購入を若干多くする。従って、今後数週間の購入 額がアナリスト予想を若干を上回るとしても最近のボラティリティとは 無関係だ。

リイカネン・フィンランド中銀総裁(国営放送YLEとのインタビュー で):(債券購入が)銀行が経済を支える活動に資金を振り向けること を促している。

メルシュ理事(ストックホルムで):政策委員会には量的緩和(QE) 後に何が起こるかについての議論を始める意図すら現在は全くない。

メルシュ理事(ストックホルムでの講演で):インフレ率ができるだけ 迅速に2%に向かって上昇し、金融政策の正常化を開始できるように量 的緩和(QE)を発表通り完全実施する必要がある。

前週の発言録はここをクリックしてください。