米国債:下落、イエレンFRB議長が年内利上げの姿勢示す

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22日の米国債は下落。イエレン米連邦準備制 度理事会(FRB)議長は年内に利上げを想定していることあらためて 表明した。

朝方発表されたコア消費者物価指数の伸びが市場予想を上回ると米 国債利回りは上昇した。イエレン議長はロードアイランド州プロビデン スで講演。景気が予想通りとなった場合、年内に利上げすることを想定 していると述べた。軟調な経済統計の内容を受けて、トレーダーは過去 2日間、初回利上げが来年にずれ込む可能性があるとみていた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)はイエレン議長は「年内利上げを望んでいる」と述べ、 「市場に利回り上昇を説得しようとしている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の0.62%。同国債(表面利率0.5%、2017年4月償 還)の価格は99 25/32。

短縮取引

米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき、この日の米 国債市場は午後2時までの短縮取引。25日はメモリアルデーの祝日で休 場となる。

イエレン議長は金融政策にあらかじめ決まった道筋はなく、景気が 予想以上のペースで回復した場合には引き締めペースを加速させる可能 性があり、そうでない場合には利上げのペースを減速させることもある と述べた。その上で雇用とインフレが当局の目標値 に到達するまで初 回利上げを見送ることは「景気を過熱させるリスクがある」と付け加え た。

労働省の発表によると、4月の消費者物価指数(CPI、季節調整 済み)コア指数は前月比0.3%上昇と、2013年1月以来で最大の伸びを 記録した。コア指数は前年同月比では1.8%上昇と、前月と同じ伸びだ った。

野村ホールディングスのストラテジスト、スタンリー・サン氏は 「市場はCPI統計をタカ派的に受け止めている」と述べ、「コア指数 が強いことから当局がより注目するとみている」と続けた。

金融当局が注目する、現在の5年後から5年間のインフレ期待を反 映するブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)は19日時 点で2.08%。

原題:Treasury Recovery Derails as Yellen Makes Case for Higher Rates(抜粋)