米国株:小反落、FRB議長が年内利上げ示唆-コア物価上昇

更新日時

22日の米株式相場は小反落。インフレ加速の 兆候を示す指標が発表されたほか、イエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長が年内の利上げ見通しを示したことが嫌気された。同議 長はただ、引き締めペースについては緩やかなものになると予想した。

ボーイングが1.7%下げ、航空株も安い。原油安を背景にエネルギ ー株も下げた。一方、ヒューレット・パッカード(HP)は2.8%高。 決算が予想を上回った。売上高が予想を上回ったソフトウエアのインテ ュイットは2.5%上昇。農業機械メーカーのディーアは4.4%高。同社 は2015年10月通期の利益予想を上方修正した。

S&P500種株価指数は前日比0.2%下げて2126.06で終了。前日は 最高値を更新していた。ダウ工業株30種平均は53.72ドル(0.3%)安 の18232.02ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.1%未満の下げ。終 盤に終値ベースの最高値を上回る場面もあった。25日はメモリアルデー の祝日で休場となる。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「少 し強いデータが発表されるごとに市場参加者はたじろぐようだ。当局の 利上げを可能にする材料が出てきたというのが、市場の最初の反応だ。 株価は最高値圏にあり、短期的にはやや買われ過ぎで、連休を前に持ち 高をやや減らす動きになっている」と述べた。

イエレン議長

イエレン議長はロードアイランド州プロビデンスで講演し、景気が 予想通りとなった場合、年内に利上げすることを見込んでいると発言。 「正常化へのペースは漸進的なものになると想定している」と続けた。 労働市場については本格的な回復に近づいているものの、「まだそこに は到達していない」と述べた。

議長はただ、雇用とインフレが当局の目標値に到達するまで初回利 上げを見送ることは「景気を過熱させるリスクがある」と付け加えた。

4月の米消費者物価指数(CPI)は食品とエネルギーを除くコア 指数の伸びが前月よりも拡大した。コア指数は前月比0.3%上昇 と、2013年1月以来で最大の伸びを記録した。最近発表された経済指標 は強弱まちまちで、利上げ先送り見通しが強まったため、株価を最高値 圏に押し上げる材料となっていた。

米金融当局者の大半は年内に利上げを実施する可能性が高いとみて いるが、具体的な時期は特定していない。ブルームバーグが実施した調 査によると、エコノミストの予想は9月となっている。

週間ベース

S&P500種は週間ベースでは3週連続高と、2月以来の長い上昇 局面となった。ダウ平均は20日に最高値を更新した。

前日に反発していた輸送株は再び下げた。デルタ航空などが下げ、 ダウ・ジョーンズ輸送株平均は0.8%安。

ドル上昇でドル建ての商品の魅力が低下し、原油相場が下落。これ を背景にエネルギー株も下げた。

原題:U.S. Stocks Decline After Inflation Data Rise, Yellen Remarks(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE