欧州債:ドイツ債が反発-QE完全実施をECBが強調

22日の欧州債市場では、ドイツ国債が3日ぶ りに上昇。今週は相場の変動が激しく、欧州中央銀行(ECB)の当局 者が債券購入プログラムを完全に実施する方針をあらためて強調した。

ドイツ10年債は週ベースでは5週間ぶりに値上がり。今月に入って からは売りの勢いが強まり、利回りが一時は昨年12月以来の高水準に達 していた。この日発表されたドイツの1-3月(第1四半期)国内総生 産(GDP)改定値で景気減速が確認されたほか、今月の企業景況感指 数は低下した。

ギリシャ10年債は週間ベースで値下がり。ラトビアの首都リガで行 われた話し合いでは救済融資再開への事態打開には至らなかった。

ノルデア銀行(ヘルシンキ)のチーフストラテジスト、ヤン・フォ ンゲリッヒ氏 (ヘルシンキ在勤)は「利回りを再び押し下げる新たな 勢いが急速に増しつつある」とし、「売り圧力が弱まった上にこの先は ECBが支え続けるのは明らかだ」と語った。

ロンドン時間午後4時20分現在、ドイツ10年債利回りは前日比4ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.60%。前日までの2 営業日で5bp上げていた。今週の利回りの変動幅は13bpで、21日に は0.68%まで上昇。同国債(表面利率0.5%、2025年2月償還)価格は この日、0.345上げ99.03。

欧州債の指標とされる同国債の利回りは4月17日には0.049%と、 過去最低を記録。5月7日には昨年12月8日以来の高水準となる0.78% を付けていた。

ECBのクーレ理事は今週、夏枯れ前の5、6月に国債購入を増や すだろうと発言。また、ECBが公表した先月14、15両日の政策委員会 の議事要旨によれば、最近決定した金融政策の実施を中心に据えながら 一貫した道筋に沿って政策を運営することが重要だとメンバーらは同意 した。これを受け、量的緩和(QE)プログラムが2016年9月よりも前 に終了するとの観測が後退した。

ギリシャ10年債利回りは14bp上昇の11.39%。前週末比では63b p上昇と、4月17日終了週以来の大幅上昇となった。

原題:German Bonds’ Turbulent Week Ends With Rally as Rout Seen Over(抜粋)

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