米当局の銀行規制、逆効果か-ノンバンクのリスク融資が拡大

ウォール街の巨大銀行のリスクを抑制しよう とする米監督当局の取り組みが逆効果となる恐れがある。

融資基準の強化を狙った指針が高利回り融資市場に規制の緩い融資 ファンドを招き寄せていることから、米金融安定監視評議会 (FSOC)は今週、警告を発した。預金業務で資金を集めないこうし た融資ファンドは一部の資金をウォール街の銀行から調達しており、当 局が避けたいと望んでいるリスクにシステム上重要な金融機関がさらさ れていることになる。

KKRやアポロ・グローバル・マネジメントの関係会社といったノ ンバンクによる融資は、市場全体ではわずかなシェアにすぎないが、拡 大を続けている。米国の複数のトップバンカーは今月に入って、資産運 用会社が中堅企業向け融資の市場の形を変えつつあると連邦準備制度理 事会(FRB)に伝えた。

大手行のリスクを検証した当局はレバレッジ融資に関する厳格な指 針を2013年に公表。その結果、融資の供給が絞られ、ノンバンクからの 資金がこの空白を埋める形で企業買収や債務負担の大きい企業に絡んだ 資金調達を支えている。ノンバンクの多くはプライベートエクイティ (PE、未公開株)投資会社の関係会社だ。

サーベラス・キャピタル・マネジメントの上級マネジングディレク ター、キース・リード氏はニューヨークで21日開かれた投資家会議のパ ネル討論会で、「現在そして予見し得る将来において、われわれは中位 市場のための銀行だ。われわれのような代替的な資金の貸し手が実際に 資本を提供している。銀行が上位市場に向かう一方で、われわれがその 穴を埋めている」と述べた。

原題:Wall Street Flouts Fed Standards to Fund Nonbanks’ Risky Lending(抜粋)

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