あっという間に4兆円が蒸発-株価急落の香港で規制求める声

香港上場企業3社の株価が急落し、2日間で 時価総額が計350億ドル(約4兆2300億円)吹き飛んだことを受け、投 資家の間には突然の株価下落を防ぐために香港当局がもう一段の措置を 講じておくべきではなかったかという見方が広がっている。

資産家の潘蘇通氏が率いる高銀金融と高銀地産の株価は21日、そろ って前日比40%を超える下げに見舞われた。20日にはソーラー発電機器 メーカー、漢能薄膜発電が24分間に47%値下がりし、売買停止となっ た。これらの銘柄は急落前の1年間に少なくとも500%上昇していた。 上海・香港証券取引所の接続プログラムを通じて本土の投資家も売買可 能だ。

こうしたボラティリティ(変動性)の大きさは、中国株式市場のブ ームに遅れずに規制当局が対処する必要性を示している。香港では証券 先物委員会(SFC)と取引所運営事業者が共同で株価操作に目を光ら せているが、両者は同時に景気拡大の加速で株式市場により大きな役割 を与えるよう促している。

インベスコで日本を除くアジアの最高投資責任者(CIO)を務め るポール・チャン氏(香港在勤)は21日、「奨励と規制を同時に行うこ とはできない。今の上層部は間違いなく一段の成長を望んでいる。個人 投資家は動揺すれば抗議行動を起こす。海外投資家は痛い目に遭えば二 度と戻ってこない」と述べた。

原題:Hong Kong Routs That Wiped Out $35 Billion Spur Oversight Calls(抜粋)

--取材協力:Kana Nishizawa、Ye Xie.