帳簿から消える米シェールオイル埋蔵量-採算取れず未採掘

米シェール層掘削会社が石油ブームの期間に 発見した未採掘の原油が、各社の在庫から消え去る見通しだ。

シェール層掘削業界は6年前、米証券取引委員会(SEC)に対 し、向こう何年間も掘削の予定のない油・ガス井の確認埋蔵量の報告に ついて要件の緩和を求めた。原油価格が1バレル=95ドルの際には確実 に生産されると考えられていた一部の埋蔵分は、現在の60ドルの水準で は採掘すると損失が出てしまう。2008年に原油価格が下落した際には、 埋蔵量計6億3000万バレル相当が米企業44社の帳簿から消え去った。

今回はさらに多くなりそうだ。ブルームバーグが集計したデータに よれば、08年以降に44社が発見した原油と天然ガス液の確認埋蔵量97億 バレルのうち半分余りに当たる54億バレルがまだ存在しない油・ガス井 のものとされている。

ヒルハウス・リソーシズ(ヒューストン)のマネジングディレクタ ー、エド・ハース氏は「多くの未開発の確認埋蔵量が消え去るだろう。 価格が現在の水準にとどまれば、これらの油・ガス井の一部が掘削され るまでに優に10年か20年かかる可能性がある」と述べた。

シェールブームにより、米国の原油生産は約40年ぶりの高水準に達 し、同国の輸入原油への依存度は低下している。

原題:Oil’s Whodunit Moment Coming With Millions of Barrels to Vanish(抜粋)