AIIB誕生でアジアのインフラ融資活発化-世銀とADB刺激

競争があるとこれほど状況は変わるものなの か。

この数十年、アジア開発向け融資と言えば、米国主導の世界銀行と 日本人がトップを務めるアジア開発銀行(ADB)が中心的役割を担っ てきた。中国が1000億ドル(約12兆930億円)規模のアジアインフラ投 資銀行(AIIB)の発足にめどを付けたことで、世銀とADBもアジ ア向け融資で存在感を高めようとしている。

世銀は今週、同行としては最大級の金融コミットメントとなるイン ドネシアに対する110億ドルの新規融資を表明。また、安倍晋三首相も アジアのインフラ整備に向けて1000億ドル規模の資金を投じる新たな計 画を打ち出した。ADBは開発基金としての在り方を見直し、年間融資 枠を50%拡大した。

AIIBの創設メンバーが今週、シンガポールで会合を開き、融資 認可の迅速化を中心に合意を目指す中、世銀と日本が共に動いた格好 だ。

ミルケン研究所のアジアフェローで、米国のADB担当大使を務め たカーティス・チン氏は、「中国が主導するAIIBの挑戦を受け、 ADBなどの国際金融機関も動き出している」と指摘。「アジアではイ ンフラプロジェクト向け融資で競争が激しくなる可能性が高い。環境な どの点で融資基準が緩まなければ、これは良いことだ」と話した。

原題:New Kid on Asia’s Lending Block Spurs Infrastructure-Pledge Boom(抜粋)