アジア4位の資産家を市場が翻弄-増えた財産、半分余り失う

潘蘇通氏は今年に入って富を220億ドル(約 2兆6600億円)増やしたものの、その半分余りを失った。同氏は気に掛 けてはいないと話す。

このほとんど無名の実業家、潘氏は香港を拠点にエレクトロニクス と不動産で財を成し、ブルームバーグのアジア富裕層ランキングで先 週、4位に躍り出た。同氏が率いる高銀金融と高銀地産の株価が350% 超上昇したためだ。

潘氏(52)の富の年初からの増加ペースは、アリババ・グループ・ ホールディング創業者の馬雲(ジャック・マ)氏をも上回っていた。馬 氏の資産の純増分は82億ドル、香港の資産家の李嘉誠氏は46億ドルの増 加だった。

12日のインタビューで、潘氏は自社の株価上昇について「なぜだか 分からない。私は一切購入していない。市場で買われているのは承知し ているが、具体的に誰が買っているのかは知らない」と語っていた。

そして20日。李河君氏が率いるソーラー発電機器メーカー、漢能薄 膜発電の株価が急落し、30分足らずで時価総額190億ドルが失われた。 高銀金融と高銀地産の時価総額は20、21日の2日間で合わせて約200億 ドルが消えた。

香港大学法学部のナイジェル・デービス主任講師は「カジノのよう に予測不能だ。ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)と株価の相関関係 はさほど高くない。ほとんどギャンブルだ」と述べた。

高銀金融について3月に香港証券先物委員会(SFC)が調べたと ころ、潘氏が同社株式の70.29%を保有している以外に、28.29%を氏名 不詳の19の株主が保有していることが分かった。潘氏はこれらの株主が 誰だか見当がつかないと話している。

潘氏は21日の株価急落後の取材に対して、「当社はこれまでと同様 に通常通りビジネスを行う」と電子メールでコメントした。この日の終 わりまでに同氏は127億ドルを失い、アジアの富裕層ランキングで20位 に後退した。

原題:Goldin’s Pan Just Lost $12.7 Billion and He Doesn’t Care (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE