日本株6日続伸、景気改善期待と資源高-1部時価総額が最高

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22日の東京株式相場は6日続伸し、東証1部 時価総額は過去最高を更新した。国内景気や企業業績の改善、過剰流動 性継続への期待が根強い上、国際原油市況の上昇も材料視された。鉱業 や石油、商社など資源関連株が上げ、鉄鋼や機械など景気敏感株、情 報・通信株も高い。

TOPIXの終値は前日比1.05ポイント(0.1%)高の1647.85、日 経平均株価は61円54銭(0.3%)高の2万264円41銭。6日続伸は TOPIXが2月以来、日経平均は昨年12月以来の連騰記録。また、東 証1部の時価総額は591兆3007億円となり、バブル絶頂期の1989年12 月29日の記録(590兆9087億円)を四半世紀ぶりに上回った。

新光投信の宮部大介ストラテジストは、「国内景気は少しずつ持ち 直している。賃上げで夏の消費が温まると、もう少し良い方向へ加速す るのではないか」と指摘。足元のバリュエーションの水準やグローバル 経済の不透明感などは重しだが、「当面は世界的な流動性供給で上値を 追うだろう」とみていた。

きょうの日本株は、上昇ピッチの速さや連日で年初来高値を更新し ている反動、持ち高調整の売りで午前は安く終えたが、午後に入り再度 持ち直し、結局プラス圏で終えた。

日本銀行は22日の金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を8対 1の賛成多数で決めた。足元の景気判断については「緩やかな回復を続 けている」とし、これまで回復に付けていた「基調」を削除、判断を前 進させた。

楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは、 「景気判断を小幅に上方修正したことで景況感では株を売れないもの の、一部で期待された緩和の動きは出てこない。材料を消化し切れてお らず、黒田総裁の発言待ちという状況にある」と指摘した。国内の景気 情勢については、「1-3月は良かったが、在庫の積み上げが寄与した ことで4-6月への警戒は残っている。その分、追加緩和期待も残る」 と話した。

21日の海外市場では、米国の経済指標が比較的弱めの内容となった ことで米金融当局は利上げを急がないとの見方が強まり、ストックス欧 州600指数は約3週間ぶりの高値を付けた。セールスフォース・ドッ ト・コムやベスト・バイなどの決算が予想を上回ったことも好感され、 米S&P500種株価指数は0.2%高と過去6営業日で4度目の最高値更新 となった。

東証1部33業種は鉱業、ゴム製品、金属製品、石油・石炭製品、パ ルプ・紙、鉄鋼、機械、卸売、通信など20業種が上昇。鉱業や石油など 資源関連株は、米国在庫の減少を材料に21日のニューヨーク原油先物が 3%高の1バレル=60.72ドルと続伸したことを受けた。

一方、保険や精密機器、空運、輸送用機器、医薬品、銀行、食料品 など13業種は下落。保険や銀行は直近の上昇が目立っていた業種で、輸 送用機器など輸出関連株の一角は、円が対ドルで120円70銭台と午後に やや強含んだ影響があった。東証1部の売買高は20億7480万株、売買代 金は2兆4182億円。上昇銘柄数は1011、下落は718。

売買代金上位ではソフトバンク、野村ホールディングス、ダイキン 工業、東京エレクトロン、日東電工、国際石油開発帝石が高く、米サー ベラスによる保有株売却の観測が広がった西武ホールディングスは急 落。ドイツ証券が投資判断を「売り」に下げたキヤノンも安い。