債券下落、超長期金利一時1週間ぶり高水準-金融政策据え置

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債券相場は下落し、長期金利が1週間ぶりの 高水準を付けた。世界的な株高・債券安傾向を背景に、一段の買いには 慎重な姿勢が強いとの指摘が聞かれた。

22日の長期国債先物市場で中心限月の6月物は上昇して取引を開始 したものの、前日比8銭高の147円32銭まで水準を切り上げた後は下げ に転じた。午後には一時9銭安の147円15銭に下落する場面も見られ、 結局、7銭安の147円17銭で取引を終えた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 、「債券は前週にいったん買い戻された後は慎重姿勢でじり安に推移」 と指摘。その上で、「世界的に株式市場が強いことや欧米金利が高止ま りしていることが債券相場の重しになっている」と説明した。

現物債市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の338回債 利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同水準の

0.405%で開始。取引が進むにつれて売り圧力が強まり、15日以来の高 水準となる0.415%で推移している。

超長期債相場も売りが優勢で、20年物の152回債利回りは1.205%、 40年物8回債利回りは1.645%と、14日以来の水準にそれぞれ上昇する 場面があった。30年物の46回債利回りは一時1.475%と、15日以来の高 水準を付けている。

欧米の長期金利は足元でやや伸び悩みとなっているものの、米国の 10年債利回りは2%台前半と、1月に付けた2013年5月以来の低水準と なる1.64%から持ち直している。ドイツの10年債利回りも4月に0.049 %まで低下した後、0.6%台に戻している。

一方、世界の株式相場は、日欧に加えて中国の金融緩和政策が堅調 推移の背景となっている。米株の最高値更新が続き、日経平均株価は2 万円台を維持している。

日銀政策は現状維持

日本銀行は22日の金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を8対 1の賛成多数で決めた。また、日銀は足元の景気について「緩やかな回 復を続けている」として、これまで回復に付けていた「基調」という言 葉を取って判断を前進させた。

JPモルガンAMの塚谷氏は、日銀政策の現状維持は「予想の範囲 内の結果だった」とし、「1-3月期の国内総生産(GDP)が市場予 想よりも良かったので景気判断を若干上方修正したのだろう」と話す。

--取材協力:赤間信行.

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