バークレイズがストップロス誘導も-チャットルーム談合の実態

外国為替市場の操作を試みた為替トレーダー が、オンライン・チャットルームで交わしていた会話の詳細を米商品先 物取引委員会(CFTC)と英金融行動監視機構(FCA)が公表し た。

為替レート操作の試みが行われた様子が一連のチャットの内容から うかがえる。ロシアの通貨ルーブルをめぐってはこのようなやりとりが あった。

「フィクスを数コペイカ引き下げるべきだと思うのだが」

「そうだ」

「フィクスを数コペイカ引き下げるのはいい考えだ」

「では5コペイカなら全員申し分ない」

この会話の終了後、ロシア・ルーブルの基準レートであるCME/ EMTAレート算出のために米CMEに提出される気配値が、意図的に 低めに報告された。

為替レートの操作はフィクスだけにとどまらない。トレーダーが自 分の利益のために顧客のストップロス注文を成立させようと誘導した例 も報告されている。

FCAによると、ポンドと別の通貨との取引について指定価格95 で7700万ポンド相当を買うストップロス注文を顧客から受けたケースで は、バークレイズのトレーダーが、7700万ポンド全部を96.5のレートで 顧客に売るためにポンド相場が97で取引されるよう企てた。バークレイ ズが市場でポンドを買った平均レートがストップロス注文のレートを下 回れば、同行が利益を得る計算だった。

FCAの発表資料では、実際にどのような展開だったかが時系列で 示されている。

原題:Anatomy of an FX Manipulation

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