米国債:続伸、平たんでない経済成長-利上げ予想に不透明感

更新日時

21日の米国債は続伸。経済統計は経済成長が 平坦でないことを示しており、米金融当局による年内利上げへの見通し に不透明感が増した。

30年債を中心に米国債は上昇。利回りが昨年10月以来の高い水準に 迫り、抑制されたインフレ見通しと共に買いを促した。米中古住宅販売 が予想を下回ったほか、米国民の景気に対する期待感が2013年10月以来 で最も下げたことも米国債にとって支援材料だった。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「この日の統計内容は 弱かった。それがこの結果だ」と述べ、「10年債利回りが2%の節目を 下抜けたら、その後さらに低下する可能性がある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の2.19%。同年債価格(表面利率2.125%、償 還期限2025年5月)は1/2上げて99 13/32。

30年債利回りは6bp下げて2.99%。先週は3.13%をつけた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が20日公表した連邦公開市場委員 会(FOMC、4月28-29日開催)の議事録によると、当局者は今年初 めの景気失速の後、「緩やかな」成長再開を予想した。前回のFOMC 会合以降に発表された雇用統計は雇用増が示されたが、製造業関連や小 売りに関する統計は市場予想を下回った。エコノミストらは第2四半期 の経済成長率予想を引き下げている。

中古住宅販売

全米不動産業者協会(NAR)によると、4月の米中古住宅販売は 前月比で3.3%減少した。21日発表された消費者信頼感調査に基づいて 算出している月間のブルームバーグの米景気期待指数は5月に44と、4 月から6ポイント低下した。

CMEグループの算出に基づくと、今年12月に利上げが決定される 確率は56%だった。

午後に入って実施された10年物インフレ連動債(発行額130億ド ル、銘柄統合)の結果によると、海外の中央銀行を含む間接入札者の割 合が67.1%と、2003年以降で2番目に高い水準だった。

今週に入って最初の2日間、利回りは上昇。上げ幅は2月以降で最 大だった。19日の朝方発表された4月の住宅着工件数は大幅に増加し、 約7年ぶりの高水準となった。

ブルームバーグ米国債指数によると、償還期限10年以上の国債リタ ーンは月初から4.99%のマイナス。米国債全体では1.23%のマイナスと なっている。

原題:Treasuries Advance as Uneven Growth Complicates Fed Rates Path(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE