欧州債:ドイツ長期債が下落、将来のインフレ高進に投資家着目

21日の欧州債市場ではドイツ長期債が下落。 原油相場の値上がりを受けて、将来のインフレを考えれば利回り上昇は まだ不十分との見方が広がった。

ドイツ30年債の2年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は今 週これまでで最大となり、欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事が国債 の購入ペースを加速すると表明する以前の水準を上回った。北海ブレン ト原油先物はこの日2.4%上昇し、2営業日で4%値上がりした。

KBC銀行(ブリュッセル)の調査責任者ピエ・ラマン氏は「欧州 債の利回り曲線で短期が低い水準にある現状にはそれ相応の理由があ る」とし、ECBが政策金利を過去最低に維持しているためだと説明。 「10年債と30年債については、当面の金融政策の姿勢よりも長期的なフ ァンダメンタルズに注目する必要がある」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、ドイツ30年債利回りは前日比2ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.28%。19日には1.17% と、約1週間ぶりの低水準を付けていた。同国債(表面利 率2.5%、2046年8月償還)価格はこの日、0.6下げ131.31。2年債に対 するスプレッドは149bp。一時は15日以降最大の154bpまで拡大し た。

ECBが3月に国債購入を開始したのを手掛かりに、30年債利回り は4月17日には0.435%まで低下。この利回り水準について、将来的に インフレ率が上昇し債券のリターンを損ねることを考えれば低過ぎると の見方が市場の一部で出ている。

ドイツ10年債利回りは先月17日に過去最低の0.049%を記録してか らは上昇に転じたが、それでも過去10年の平均を依然として2ポイント 余り下回っている。

原題:Longest German Bonds Drop as Crude Oil Jump Points to Inflation(抜粋)

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