中国中銀の刺激策、欧米当局に遠く及ばず-世界市場への影響で

世界金融市場への影響に関しては、中国人 民銀行(中央銀行)の周小川総裁は欧米の金融当局にはるかに及ばな い。

米連邦準備制度や欧州中央銀行(ECB)の刺激策は海外金融市場 に波及効果を及ぼしたが、UBSグループのエコノミストは、人民銀の 利下げや銀行融資奨励策が同様の効果をもたらすと期待しないよう投資 家に助言している。

UBSグループの新興市場クロスアセット戦略責任者バーヌ・バウ エジャ氏(ロンドン在勤)は、「伝達メカニズムが全く異なっている」 と語った。

理由の一つとして、中国の刺激策が今のところ米金融当局やECB に比べると弱いことが挙げられる。マネーサプライは依然として大きく 伸びていないほか、過去半年で3回の利下げを実施したにもかかわら ず、インフレ調整後の金利は小幅低下したにすぎない。

UBSによると、これまでの中国の刺激策は世界の他の当局の同様 の行動に比べると、リスクのコスト低下につながる公算は小さい。米金 融当局が政策金利をゼロ近辺に引き下げた時、市場の借り入れコストも 低下し、ドルで借り入れを行うグローバル企業に追い風となった。これ に対し、人民元で資金を調達する国際企業はわずかであり、人民銀の行 動はそれほど世界の自己資本コストの低下にはつながらない。

バウエジャ氏は「中国の緩和策はブラジルや南アフリカ共和国、イ ンドネシアの企業の自己資本コストに何の影響も与えない」と指摘し た。

原題:China Failing to Spike the Global Monetary Punchbowl as Fed Did(抜粋)

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