デフレ回避は時期尚早-脅威は「ミッシングフレーション」か

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議 長は消費者物価押し上げに自信を示し、ドラギ欧州中央銀行(ECB) 総裁は金融による刺激策がすでに効果的であることが立証されたと明 言。イングランド銀行(英中銀)はインフレ率が2年以内に目標に戻る 公算が大きいとみている。

勝利宣言というわけではないだろうが、こうした発言や認識から過 去最低の政策金利や資産購入プログラムがインフレ率を目標とする2% の水準に押し戻すのに十分だと、世界の中銀当局者が楽観していること がうかがわれる。

だがバークレイズの欧州外為戦略責任者マービン・バース氏(ロン ドン在勤)は、2011年半ばから中銀が繰り返しインフレ率を過大評価し てきたと指摘する。10年に及ぶ世界的なインフレ鈍化の約3分の1につ いて、説明できそうにないとの懸念が膨らんでいるという。

こうした状況を世界的な「ミッシングフレーション」と呼ぶバース 氏が正しければ、イエレン議長ら中銀トップの物価押し上げ能力が脅威 にさらされ、各中銀が任務完了と宣言し、金融緩和による刺激策の活用 を本当にやめることができるのかどうかに疑問が生じることになる。

米財務省で働いた経歴もあるバース氏は20日の顧客向けリポートで 「『グローバルミッシグフレーション』は各中銀を神経質にする公算が 大きく、インフレ率の下振れリスクがもはや恐れるに足らないと考える 人々の見方を改めさせるはずだ。『低インフレ』もしくはデフレのリス クが後退しつつあるとみている市場参加者はより強い警告感を抱くこと になるだろう」とコメントしている。

原題:Global Inflation Mystery Risks Making Central Bankers Bystanders(抜粋)

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