世界の債券市場の相関性崩れる、米独の金利差は平均の3倍強

債券市場での米国と欧州の相関関係が崩れつ つある。3年にわたりおおむね歩調を合わせてきた米国債とドイツ国債 の相関性を見る指標は、2009年以来の水準に低下。10年債の米独金利差 は1.6ポイントと、10年間平均の3倍強となっている。

これは米国が実際に他地域を引き離して待望の経済復興をようやく 遂げた可能性を示す。欧州中央銀行(ECB)の前例のない債券購入プ ログラムで域内の利回りは大幅に低下し、従来のモデルが時代遅れとな ったが、こうしたひずみが米国債に与える影響は想定されるよりも弱ま っている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米金利戦略責任者、プリヤ・ ミスラ氏は、危機以降極めて高かった相関性が低下していると指摘。 「低下し続ければ、欧州は米当局にとってあまり重要でなくなるかもし れない」と述べた。

その通りなら世界の債券市場の今後の動きを予測することはさらに 難しくなる。19日を例に挙げると、米住宅統計がアナリスト予想を上回 ったのを受け、米10年債利回りは上昇。一方で同年限の独国債利回り は、トレーダーの夏休みで市場が閑散になる夏を前にECBが債券購入 を加速させる姿勢を示したのを受けて低下した。

ブルームバーグの集計データによると、14年までの3年間は米独10 年債利回りの相関性は過去最高に迫っていた。ミスラ氏は「欧州が引き 続き米国にとって重要なのだろうか。歴史的には明らかに重要だが、1 -3月(第1四半期)は重要性が少し低下した」と指摘した。

原題:World Bond Market Breaks Apart After Years of Trading in Sync(抜粋)

--取材協力:Paul Dobson.