エルニーニョ現象でインフレ懸念再燃-フィリピンの投資家ら

エルニーニョ現象の影響で干ばつが発生しイ ンフレが加速するとの見方が、フィリピンの投資家の間で強まってい る。ただ、原油価格が比較的低水準にあることに加え、タイではコメ供 給が過剰となっていることが、その影響の緩和につながると予想されて いる。

オーストラリアは先週、米国と日本に続きエルニーニョ現象の発生 を宣言。同現象が発生すると、アジアでは降雨量が平年を下回る。英バ ークレイズは、フィリピンは食料を輸入に依存しているため「特に影響 を受けやすい」と指摘。米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリル リンチは、軽度のコメ不足でもインフレ率はフィリピン中央銀行の目標 である2-4%の上限に接近する可能性があり、今年は金融緩和の余地 はないと予測する。

前回2009年にエルニーニョ現象が発生した際には、フィリピンでは 8月に1.7%だったインフレ率が12月までに4.4%に上昇。10年債利回り は同年、76ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し7.88%と なった。米国が借り入れコスト引き上げに動く中、今回も前回同様にイ ンフレ率が上昇すればフィリピン国債の魅力は低下する可能性がある。

原題:El Nino Puts Inflation Risk Back on Philippine Investor Radars(抜粋)