【個別銘柄】MS&ADやパナソニクが高い、イビデンは安い

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  21日の日本株市場で、株価変動材料のあ った銘柄の終値は次の通り。

東京電力(9501):前日比6.7%高の586円。タイ発電公社と液化天 然ガス(LNG)バリューチェーン事業の協働に向け覚書を締結した と21日午後に発表。タイで新規LNG火力発電所建設を検討しているタ イ公社と協働に向け交渉を進めており、関係強化で一致したという。同 事業の海外展開は東電として初めてで、必要な準備が整い次第、同事業 を中部電力と共同設立した「JERA」に移管するという。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス (8725):5.4%高の3880.5円。16年3月期の連結純利益は前期比15% 増の1570億円を見込む、と20日に発表。市場予想の1516億円を上回っ た。同時に発行済み株式総数の1.63%、金額にして200億円を上限に自 己株取得を行うとした。年間配当予想は前期比5円増の70円。クレデ ィ・スイス証券は、増配は市場の想定外で、200億円の自社株買いは期 待値のレンジの中で高いほうだと評価した。

パナソニック(6752):2.3%高の1792円。野村証券は20日付で投 資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1750円から2100円に引き 上げた。アジアでの高級家電の販売増やリフォームの販路拡大など成長 実現に向けて着実に前進していると指摘。個別事業の成長戦略が同証に よる従来予想を上回るペースで進展、17年3月期以降の業績予想を上方 修正した。

イビデン(4062):2.2%安の2259円。JPモルガン証券は20日付 で投資判断を「中立」から「アンダーウエート」に引き下げた。主力の サブストレート事業の懸念材料が目白押しで、現状の株価上昇は行き過 ぎと指摘。目標株価は1950円を継続した。

損保ジャパン日本興亜ホールディングス(8630):7.4%高の4493 円。SMBC日興証券は21日、16年3月期の株主還元総額は690億円程 度(自己株取得は350億円程度と試算)への増加が期待できると分析。 会社側の今期連結経常利益見通し2300億円は同証予想2113億円を上回り 好印象、国内損保事業の利益拡大が続きそうだとした。

LINE関連株:アドウェイズ(2489)が3.4%高の1069円、メデ ィア工房(3815)が8.4%高の1164円など。スマートフォン向け無料通 信アプリを運営するLINE(ライン)が新規株式公開(IPO)へ向 けた協議を再開したことが分かった。ブルームバーグが取材した複数の 関係者によれば、日本郵政グループの大型IPOをにらみ、年内早期に 日本と米国で同時上場したい考え。

シャープ(6753):1.2%安の165円。同社への出資を要請されてい た官民ファンドの産業革新機構は、資本支援を拒否する方針だ。競合す るジャパンディスプレイ(JDI)に出資しており、最大顧客の米アッ プルの反対や独占禁止法への抵触が予想されるため。事情に詳しい関係 者の1人が、情報が非公表だとして匿名を条件にブルームバーグの取材 に対し語った。

LIXILグループ(5938):7.5%安の2273円。独子会社ジョヨ ウが破産手続きの開始申し立てを検討していると21日午前に発表した。 ジョヨウ子会社の株式で特別評価減が見込まれるためで、破産手続き開 始を申し立てた場合、リクシルGによるジョヨウ株式取得時の価値 約250億円や、ジョヨウ子会社の債務関連で最大160億円の損失が発生す る可能性があるとしている。

T&Dホールディングス(8795):1.2%高の1830.5円。発行済み 株式総数の3.01%、金額にして300億円を上限に自己株取得を行うと20 日に発表。また、海外市場で転換社債型新株予約権付社債(CB)300 億円を発行し、自己株取得資金に充当する。CB転換価格は2713円。

ドンキホーテホールディングス(7532):3.1%安の9530円。ドイ ツ証券は20日付で投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。株価 は好業績を織り込みながら好調に推移してきたが、株価の上昇余地を踏 まえたという。

荏原(6361):1.2%高の584円。野村証券は20日付で目標株価 を660円から790円に引き上げた。今期は風水力を中心に主要3事業で堅 調な業績が見込まれ、営業最高益の更新が続くと予想。同証では16年3 月期の連結営業利益は375億円(会社計画370億円)、来期は400億円を 見込む。投資判断は「買い」を継続した。

三協立山(5932):11%安の2078円。総額150億円の2本立て転換 社債型新株予約権付社債(CB)を発行する、と20日に発表。年限は3 年と5年、券面総額は各75億円。米Aleris社のアルミニウム押出 事業買収とタイ企業子会社化に伴う短期借入金返済に充当するという。 ドイツ証券に割り当てる。

オムロン(6645):1.8%安の5400円。野村証券は投資判断を「買 い」から「中立」に、目標株価を6300円から6000円に引き下げた。前上 期に拡大したその他事業(スマホ用の液晶バックライトや家庭用の太陽 光パワコン)の需要が一服しており、足元でも回復が緩慢に留まると指 摘。今期は成長のための先行投資が増加することから利益成長が踊り場 を迎え、株価のアウトパフォームが難しいと分析。

小糸製作所(7276):2.3%高の4745円。ドイツ証券は20日付で目 標株価を4500円から5100円に引き上げた。LEDヘッドランプの普及進 ちょくやADB(配光可変ヘッドランプ)の搭載拡大などで車両1台当 たりの売上高が拡大し増益をけん引すると分析。北米でのマージン改善 も増益に寄与するとした。16年3月期の連結営業利益を726億円(会社 計画670億円)、来期を798億円と予想した。

ジーンズメイト(7448):8.6%高の290円。16年2月期の連結純損 益予想を7000万円赤字から2億600万円黒字に上方修正すると20日に発 表。店舗の賃貸契約で貸主側から予約契約解除の申し入れがあり違約金 収入として特別利益3億1200万円を計上する。

システムインテグレータ(3826):100円(18%)高の659円でスト ップ高。システムインテグレータ(3826):18%高の659円。中国四川 省のシステム開発企業、成都ウィナーソフト社と業務提携すると20日に 発表。システムイの主力製品である総合プロジェクト管理システム 「OBPM」の中国市場向け製品の開発・販売で提携する。中国での販 路拡大による収益への貢献を期待する買いが優勢となった。

テルモ(4543):1.8%安の2851円。中期経営計画達成が困難にな ってきたと21日付の日本経済新聞朝刊が報道。のれん代などを償却する 前の売上高営業利益率を17年3月期に20%とする目標を掲げてきたが競 争激化で現時点で達成は厳しいと新宅祐太郎社長が同紙に話したとい う。