コメよりパンに軍配、食生活変化で小麦輸入増-インドネシア

インドネシアではコメと麺類を最も好むわけ ではないという人が増えている。パンが新たな主食になりつつある。

サンドイッチのほかケーキやペーストリー、ドーナツなど焼き菓子 の旺盛な需要により、世界4位の人口を擁するインドネシアは世界2位 の小麦輸入国となった。小麦需要は2002年以降に倍増。海洋に浮かぶ群 島から成る同国は他の主要輸入国と異なり、小麦は生産していない。

家庭では、焼いた食品は麺類や調理したコメよりも食べやすいこと が多い。インドネシアでは経済規模が過去10年間に3倍余りに拡大し、 中間層の所得増加に伴って手早く準備できる便利な食品への支出が増え ている。そんな中、焼いた食品の魅力が高まっている。インドネシア・ ベーカリー協会の推計によれば、パンとケーキの需要は過去4年間に 約60%増加。米ダンキンドーナツは17市余りに出店しており、クリスピ ー・クリーム・ドーナツもジャカルタだけで9店舗を運営している。

「コメやいつもの食事に飽きることもある。共働きなので朝食や時 には軽食として簡単に食べられる食品が必要だ」。ジャカルタ近郊にあ るラッフェルズ・サンドイッチの店舗で妻と娘と共に7万ルピア (約650円)のツナサンドイッチの夕食を食べていたマーケティングス ーパーバイザーのアンディ・バクティアルさん(35)はそう語る。

米農務省のデータによれば、インドネシアの小麦輸入は過去10年間 に63%増加し今年は過去最高の770万トンとなった。一方、需要の伸び は70%と、コメの8%を大幅に上回った。来年は小麦輸入が810万トン に増えると予想されている。

原題:Bread Trumping Rice on Menus Sparks Indonesia Wheat-Buying Surge(抜粋)

--取材協力:Harry Suhartono、Phoebe Sedgman.