「腐ったリンゴのせい」ダイモン氏本音か-為替で有罪認めても

ウォール街の大手銀行は20日、外国為替市場 の操作をめぐり有罪を認め、罰金や制裁金を支払うことで米当局と合意 したが、米司法省の発表からわずか数分後というタイミングで、一握り の「腐ったリンゴ」のせいだとするコメントが相次いで出された。

英銀バークレイズのアントニー・ジェンキンス最高経営責任者 (CEO)は、有罪答弁に応じると明らかにした発表文で、「一部の個 人が当行と業界全体の信用を再び失墜させたことに対する株主と同僚ら の失望を私も共有する」と表明した。

米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOも発表 文で、「少数のグループ、たった1人の行為が、われわれ全員の評判を 落とすことがあり得るという教訓がここから得られる」と一部の為替ト レーダーを非難した。米司法省によれば、為替操作に関係するトレーダ ーの共謀は2007年から13年にかけて行われたが、ダイモン氏はこの期間 を通じて、ジェンキンス氏は12年からCEOを務めている。

米連邦準備制度理事会(FRB)の20日の発表によると、指標レー トを操作する目的で為替トレーダーの違法な談合が続いていたにもかか わらず、バークレイズやJPモルガンなどの銀行は、こうした行為に気 付かず、適切に対処しなかった。為替ディーラーが顧客の注文情報のや りとりを行い、取引の決定に利用した「カルテル」と呼ばれる簡易メッ セージグループも見過ごされた手掛かりの一つだ。

米銀シティグループのマイケル・コルバットCEOは「内部調査の 結果、これまで9人の解雇と追加の懲戒処分を実施した」と公表。英銀 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のフィ リップ・ハンプトン会長も「3人を解雇し、停職中の2人がさらなる調 査の結果を待っている」と説明した。事情に詳しい複数の関係者によれ ば、米司法省は複数の個人に対する訴追手続きに動く可能性がある。

原題:Bank CEOs Blame Currency Rigging on the Work of a Few Bad Apples(抜粋)

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