損保3社:前期は過去最高益、災害減や自動車好調で-今期27%増予想

東京海上ホールディングスなど大手損保3グ ループの2015年3月期の連結決算が出そろい、3社合計の純利益は全社 で過去最高益を更新。前の期に比べて36%増の4380億円となった。自然 災害の発生が少なかったことや、株高・円安などで資産運用が好調だっ たことが寄与。主力の自動車保険も値上げなどで収支が改善した。今期 (16年3月期)純利益は前期比27%増の5570億円の見通し。

各社が20日、東証などで開示した。前期純利益は東京海上HDが前 の期に比べて34%増の2474億円、MS&ADインシュアランスグループ ホールディングスが同46%増の1362億円だった。損保ジャパン日本興亜 ホールディングスも合併費用871億円を特別損失に計上したものの 同23%増の543億円となった。

今期純利益は、東京海上HDは自然災害が平年並みに戻ると想定 し、英ポンドなどに対し円高方向に進み、海外子会社の収益が減少する と見込み、前期比3%減の2400億円と予想。MS&ADが15%増の1570 億円の見通し。損保JPNKは、損保子会社で昨年の自動車保険の値上 げ効果や、合併コスト負担が減るため、前期の約3倍に当る1600億円を 見込んでいる。

1株あたりの年間配当金は、東京海上HDが前期は25円増配の95円 (今期予想105円)。藤田裕一常務は同日の決算発表会見で「修正利益 ベースで40-50%還元する方針で前期は47%」と述べた。MS&ADも 同9円増配の65円(同70円)、損保JPNKは10円増配の70円(同80 円)。また、MS&ADは200億円、損保JPNKは170億円を上限に自 己株取得を発表した。

前期の正味収入保険料は全社で全種目増収。主力の自動車保険の保 険引き受け収支改善について、MS&ADの柳川南平専務は「自動車の 修理単価は上昇傾向、消費税の再増税も見込まれ、安定的に収益をあげ られる状況とは言えない」との見通しを示した。一方、損保JPNKの 辻伸治副社長は、自動車保険の収支が改善していることから、今年10月 の改訂で「値上げする予定はない」と述べた。

===============================================================
           前期           前期          今期予想
        純利益 (%)   正味収入保険料 (%)     純利益 (%)
===============================================================
MSAD    1362  (46)      29391 ( 4.5)         1570   (15)
東京海上    2474 (34)      31276 ( 8.9)         2400  (-3)
損保JPNK     543   (23)      25080 (10.5)     1600  (195)
===============================================================
注)単位:億円