欧州債:イタリア2年債上昇、利回り0.1%割れ-ECB措置支え

20日の欧州債市場ではイタリア2年債が上昇 し、利回りが初めて0.1%を割り込んだ。また、ポルトガルが実施した 6カ月物証券入札では落札利回りが初のマイナスとなった。

過去1カ月のユーロ参加国の国債相場下落で懸念は強まったもの の、短期債の保有者は欧州中央銀行(ECB)が近く利上げに動くこと はないとの見方で投資を継続。イタリア10年債利回りは4月に1年10カ 月ぶりの大幅上昇を記録したが、短期債利回りは低下した。この日は翌 日に国債入札を控えたフランスやスペインを中心に長期債が下落。

ブルームバーグ・ユーロ圏ソブリン債指数は4月17日以降に約8% 下げているが、期間が1-3年の債券は比較的無傷だ。ECBのクーレ 理事が今月18日に資産購入ペースを5、6月に加速させる方針を明らか にしたことも支え。同中銀の預金金利がマイナスであることを踏まえる と、リスク回避を目指す投資家にとっては記録的に低い利回りでもまだ 投資妙味がある。

SEBのシニア金利ストラテジスト、マリウス・ダハイム氏(フラ ンクフルト在勤)は「流動性資産を短期債に振り向けた投資家は多い」 とし、「資金を安全な場所に置いておきたいなら、ECBに預け て0.2%の金利を支払ってもいいが2年債にも投資できる」と語った。

ロンドン時間午後4時38分現在、イタリア2年債利回りは前日比1 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.10%。一時 は0.089%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を開始して以来の 最低を付けた。同国債(表面利率4.75%、2017年5月償還)価格はこの 日、0.015上げ109.015。一方、10年債利回りは5bp上昇の1.86%。3 月12日には過去最低となる1.031%まで下げていた。

スペイン10年債利回りも5bp上昇して1.80%。フランス10年債利 回りは4bp上げて0.91%。欧州債の指標とされるドイツ10年債利回り は3bp上げ0.63%。先月17日には0.049%と、これまでの最低を記録 していた。

原題:Italian Two-Year Yields Show Rate Wagers Untouched by Selloff(抜粋)

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