「広くまん延」、米大学で女子生徒への性的暴行-新たな調査

「レッドゾーン」――この恐ろしげ な表現は、女子の新入生が特に性的暴行を受けやすい9月の新学期入り から11月の感謝祭休暇までの期間を意味する。米国では新入生に学生証 や寮の部屋の鍵を渡すと同時に、この危険な時期について警戒を促す大 学もある。

性的な暴力を受けるリスクは何もレッドゾーンに限られないこと が、新たな調査で明らかになった。新学期スタートから初年度を終えた 後の夏にかけ、調査に応じた女子学生の18.6%がレイプもしくはレイプ 未遂の被害に遭った。大学はニューヨーク州北部の大学としか記されて おらず、名前は公表されていない。20日発行のジャーナル・オブ・アド レセント・ヘルスに調査結果が掲載された。

2007年にナショナル・インスティテュート・オブ・ジャスティスが まとめた別の調査では、5人に1人の割合で女子学生が大学内で被害に 遭っていると推計。一部から水増しされた数字だと批判を浴びた。この 日明らかになった新たな調査は、レイプの被害が入学初年度だけでこれ ほど多い可能性を示唆した。

今回の調査はブラウン大学とヘルスケア関連の研究所、病院の研究 者がまとめた。

足の骨折であれば対策講じられていた

「1年生の期間全体が高リスクであろうことが認識されるようにな った」と語るのは、この調査を率いたケイト・ケアリー教授(ブラウン 大学、行動・社会学)。「これが足の骨折などといったけがに関する確 率であれば、こうした負傷を起こした環境と個人に対する対応がなされ ていたはずだ」と続けた。

大学でどれほど頻繁に女性がレイプされているのかを理解するのは 容易ではない。被害にあっても届け出ないケースが少なくないことはよ く知られている。被害件数を数値化する試みに対しては、水増しだとの 批判がある。しかし今回ブラウン大学が率いた調査チームは「レイプ」 の定義を従来の調査より極めて狭いものに限定しており、これまで他の 調査に向けられた批判の多くは通用しない可能性が高い。

調査チームは今回の取り組みで明らかになったのは、大学でのレイ プという現象が「広くまん延」のレベルに達していることだと指摘し た。

原題:New Research: The College Rape Problem Is Worse Than We Thought(抜粋)