米国株:ほぼ変わらず、議事録は早期利上げを示唆せず

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20日の米株式相場はほぼ変わらず。S& P500種株価指数は小幅ながら2日連続で下げた。航空株の下げが響い た。4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では当局者が利上げ を急いでいないことが明らかになった。

6カ月ぶりの安値に下げたサウスウエスト航空など航空株が安い。 住宅関連用品小売りのロウズは4.6%下落。第1四半期の利益がアナリ スト予想に達しなかった。一方、ヤフーは4.4%高。アリババ・グルー プ・ホールディングの保有株スピンオフに引き続き取り組んでいると表 明したことが好感された。ケーブル業界をめぐる憶測が流れる中、ケー ブルビジョン・システムズは18%急伸。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安い2125.85で終了した。一時 は取引時間中の最高値を付ける場面もあった。ダウ工業株30種平均 は26.99ドル(0.2%)安の18285.40ドルで終えた。ナスダック総合指数 は0.1%未満の上げとなった。

U.S.バンク・ウェルス・マネジメントのシニアポートフォリオ マネジャー、エリック・ウィーガンド氏は「FOMCは経済データ次第 という姿勢を続けているが、利上げを年内のより遅い時期に後退させて いる。6月の可能性はなくなった」と指摘した。

議事録では、当局者らが次の6月会合での利上げの公算は小さいと みていたことが示された。一方、1-3月(第1四半期)の景気減速が 長期間続く可能性は低いとも判断していた。また、「数人」のメンバー は6月利上げに向けて経済情勢の準備は整うとの認識を示した。

4月の声明

4月の定例会合後に発表された声明は、経済成長は「一過性の要 因」を反映して減速したとし、「緩やかなペース」での成長に戻るとの 見通しを示していた。それ以降、雇用指標は改善したが製造業や小売り の統計は予想を下回り、エコノミストは第2四半期の成長見通しを下方 修正した。

シカゴ連銀のエバンス総裁は18日、米金融当局として主要政策金利 を2016年の早い時期までゼロ近辺に据え置くべきだとの考えをあらため て示した。インフレ率が当局の目標である2%をなお大幅に下回ってい るためで、いったん利上げを開始した後も漸進的に進めるよう重ねて呼 び掛けた。

セブン・インベストメント・マネジメント(ロンドン)の投資戦略 責任者、ロス・プライス氏は「米経済成長がどの程度加速しているか判 断するのはまだ難しい。9月まで待ってもFOMCは十分なデータを得 ることはないだろう。経済統計はこのところ非常に弱かったが、前日に は力強い住宅市場を示す統計が発表された。利上げが12月あるいは来年 の早い段階に先送りされても驚きではない」と述べた。

決算

S&P500種構成企業の大部分は第1四半期の決算を発表済み。こ のうち71%で利益が予想を上回った。一方、売上高については半分以上 が予想を下回った。今週はヒューレット・パッカードやベスト・バイ、 ディーアなどが決算を発表する。

S&P500種の10セクターのうち5セクターが下落。航空株の下げ の影響で工業株指数が最も下げた。一方、最も上昇したのは通信サービ ス株だった。

ブルームバーグの航空株指数は8%下げ、2011年10月以来の大幅な 下落となった。1年に及ぶ燃料コストの低下が運賃の引き下げや飛行ル ートの拡大につながり、顧客の奪い合いとなっている兆候が表れてい る。

原題:U.S. Stocks Little Changed Amid Airlines Selloff, Fed Patience(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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