【個別銘柄】追加リコールのタカタ急落、四国電は上昇

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  20日の日本株市場で、株価変動材料のあ った銘柄の終値は次の通り。

タカタ(7312):前日比10%安の1353円。同社製エアバッグの欠陥 を認め、全米で追加リコール(無料の回収・修理)をすることで米運輸 省道路交通安全局(NHTSA)と合意した。米国でのリコール対象車 は従来の2倍の約3400万台と史上最大規模に拡大する。NHTSAのロ ーズカインド局長はリコール対象車のメーカーが多い上、修理部品不足 となっており対象車全ての修理完了には何年も要する可能性があると述 べた。

四国電力(9507):2.3%高の1857円。原子力規制委員会は20日、 再稼働に必要な安全審査を進めている四国電力の伊方原子力発電所3号 機について、事実上の合格証となる審査書案を了承した。九州電力の川 内原発1、2号機や関西電力の高浜原発3、4号機に続き、原発事故後 に見直された新規制基準の下での3例目となる。

TOTO(5332):4%高の2079円。9月末の株主対象に2株を1 株に併合、単元株式数を1000株から100株に変更すると19日に発表し た。最低投資金額の低下による新たな投資家層の流入、株式流動性の向 上が見込まれた。日本アジア証券の清水三津雄エクイティ情報課長は、 実質国内総生産(GDP)の住宅関連指標が想定以上に良かった点も好 感されたようだ、と電話取材で指摘した。

東京電力(9501):5.8%高の549円。火力発電所の更新や海外事業 などにあてる「戦略投資」について、2014-23年度の10年間で約8200億 円を計画していると20日付の日本経済新聞朝刊が報じた。14年1月に策 定した現行計画に比べて1割程度、約700億円上積みする。経営基盤を 強化し、16年4月の電力小売全面自由化による競争激化に備えるとい う。

シスメックス(6869):3.4%高の6930円。みずほ証券は19日付で 目標株価を6300円から7500円に引き上げた。投資判断は「買い」を継 続。短期業績、中期経営目標(18年3月期営業利益630億円)ともに株 式市場の高い期待に応える内容と評価。主力のヘマトロジーの強い事業 基盤と成長性は中期的に持続すると予想した。16年3月期の連結営業利 益予想を500億円から530億円(会社計画500億円)、来期を560億円か ら590億円に上方修正、18年3月期は650億円と予想した。

ピジョン(7956):3.1%高の3370円。三菱UFJモルガン・スタ ンレー証券は19日付で投資判断「オーバーウエート」で調査開始、目標 株価を3700円とした。成長と還元を両軸に企業価値の向上を目指す経営 体制と成長力を評価した。中国やインドなど海外成長市場で広範囲に展 開し、ベビー用品の拡販による海外事業の高収益化が寄与すると分析。

石油資源開発(1662):3.4%安の3995円。クレディ・スイス証券 は19日付で投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に、目標株価 を5130円から4630円に引き下げた。16年3月期業績ガイダンスの弱さと カナダLNGプロジェクトの最終投資決定がずれ込むリスクを指摘。16 年3月期の連結純利益予想を260億円から136億円に(会社計画117億 円)、17年3月期を320億円から190億円に下方修正した。

長谷工コーポレーション(1808):4.4%高の1420円。三菱UFJ モルガン・スタンレー証券は19日付で目標株価を1260円から1620円に引 き上げた。低採算案件の一巡に加え、施工平準化効果や建設労務単価の 安定化などでマージンが改善すると指摘。同証による16年3月期の連結 営業利益予想を460億円から565億円(会社計画560億円)、来期を500億 円から595億円に上方修正した。投資判断は「オーバーウエート」を継 続。

日清製粉グループ本社(2002):4.9%高の1537円。SMBC日興 証券は19日付で投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標 株価を1290円から1730円に引き上げた。国内収益立て直し、海外成長ス トーリー、株主還元強化の3本の矢がそろったと指摘。15年3月期の決 算説明会で初めて開示した海外事業の営業益構成比は18.1%と比較的高 く、中期的な海外事業の成長力に自信を見せたと分析したと同時に、同 社が収益改善に目覚めたとも指摘。17年3月期の連結営業利益予想 を209億円から245億円、再来期を216億円から265億円に上方修正、今期 は会社計画と同じ205億円と予想した。

アスクル(2678):12%高の3230円。発行済み株式総数の6.2%、 金額にして140億円を上限に自己株取得を行うと19日に発表した。取得 後は国際会計基準(IFRS)では、筆頭株主ヤフー(4689)の連結対 象になる。当面の需給好転を見込む買いが優勢となった。

コニカミノルタ(4902):2.3%高の1630円。ドイツ証券は19日付 で目標株価を1600円から1800円に引き上げた。高い潜在成長力に加えて M&A(企業の合併・買収)も活用する情報機器のけん引で、中期計画 目標の17年3月期営業利益900億円の実現性が高まってきたと分析。同 証による今期の連結営業利益予想を760億円から790億円に上方修正(会 社計画770億円)、来期は838億円から925億円に増額した。配当性 向30%に基づく増配、今期並みの100億円の自社株買いを継続させるフ リーキャッシュフロー余力は十分とも指摘。投資判断は「買い」を継続 した。

東京海上ホールディングス(8766):3.7%安の4940円。16年3月 期の連結純利益予想は前期比3%減の2400億円と20日午後に発表。市場 予想の2619億円を下回った。

栄研化学(4549):9.6%高の2670円。野村証券は投資判断「買 い」で調査を開始、目標株価は3100円とした。便潜血検査、遺伝子検査 の海外普及により新たな成長ステージへ移行すると指摘。自社製品比率 の拡大で採算性が大幅に改善するタイミングとした。営業利益率は15年 3月期の9%から19年3月期には15%まで改善すると予想。16年3月期 の連結営業利益予想は33億2000万円(会社計画33億3000万円)、17年3 月期が37億5000万円、18年3月期が44億3000万円。

アグロ カネショウ(4955):5%安の862円。筆頭株主の兼商産 業が113万500株を売り出す、と19日に発表。同時にオーバーアロットメ ントによる16万9500株の売り出しも行う。

栄光ホールディングス(6053):300円(26%)高の1434円でスト ップ高。通信教育「Z会」を運営する増進会出版は19日、栄光HDの完 全子会社化を目指し6月19日から1株1550円で株式公開買い付け (TOB)を実施すると発表。それに先立ち栄光HDは20日から6月16 日まで1株1450円で自己株TOBを実施、筆頭株主の進学会(9760)は 同TOBに応募する。

ノーリツ鋼機(7744):4.1%安の708円。15年3月期の連結純利益 は前の期比22%減の10億2900万円だったと19日に発表。シニア・ライフ 分野では通信販売事業で14年4月の消費税増税に伴う駆け込み需要反動 による個人消費の落ち込みがあったほか、環境分野、イメージング分野 でも販売が伸びなかった。国際会計基準(IFRS)を適用した今期純 利益予想は5億円。

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