タカタ:エアバッグ欠陥で全米3400万台リコール-史上最大規模

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自動車部品メーカーのタカタは同社製エアバ ッグの欠陥問題で米交通安全当局の要求を受け入れ、全米で追加リコー ル(無料の回収・修理)を実施することで合意した。19日の発表資料で 明らかにした。当局とタカタの調査担当者は引き続き、欠陥が生じた原 因の究明に努めている。

タカタの米国でのリコール対象車は従来の2倍の約3400万台と、史 上最大規模になる。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)のローズカ インド局長はリコール対象車のメーカーが多い上に修理部品不足となっ ているため、対象車全ての修理完了には何年も要する可能性があると述 べた。

同局長はワシントンで記者会見し、「われわれが知る限りでは、こ れは自動車業界の歴史上、最大のリコールだ」と発言。「ほかの人の調 べでは、消費者リコールとしては最大ではないとしても、最大級のもの の1つになるようだ」と語った。

タカタは合意の一環として、これまで拒否し続けてきたリコールの 全米拡大と、検証のために米政府にエアバッグ部品を提出することを受 け入れた。

高田重久会長兼社長は発表資料で、「NHTSAとこのような合意 に達したことをうれしく思う。安全性の改善と、自動車メーカーやドラ イバーからの信頼回復に向けた明確な道筋が示された」と表明した。

ローズカインド局長はタカタが制裁金の支払いに同意したかとの質 問に対し、制裁金の累積額は既に100万ドル(約1億2100万円)を超え ており、今後の調査結果次第で増額し得ると答えるにとどまった。

タカタ報告書

タカタは合意の一環で4つの欠陥報告書を公表し、車の種類ごとに 安全上の問題を説明。交換インフレータ(膨張装置)の耐用年数予測を 高湿度地域など気候条件に応じて示した。その上で、型式の古い車や高 湿度地域の車を最優先で修理すべきだとした。

NHTSAは自動車メーカーの調整には手間取るとして、リコール 完了時期の見通しを示さなかった。ローズカインド局長は不具合発生の 原因がまだ究明されていないため、インフレータ交換後も数年で再交換 が必要になる可能性もあるとしている。

上院商業科学運輸委員会のメンバーで、タカタのリコール対応への 刑事捜査を主張しているリチャード・ブルーメンソル議員(民主、コネ ティカット州)は、「タカタはもっと以前に車に乗っている人の安全を 守ることに一層積極的に取り組み、全米リコールを実施すべきだった」 と発言。「司法省も並行して、捜査や制裁金・罰金を科すなど適切な行 動を取るべきだ」と指摘した。

原題:Takata Agrees to Double U.S. Air Bag Recall to 34 Million (2)(抜粋)

--取材協力:Jeff Green、Chris Strohm、Margaret Cronin Fisk.