一進一退の金相場、レンジ突破後は変動率高まる可能性

金トレーダーは相場変動のスピードに備える べきだ。

ブルームバーグが集計した先週末までのデータによれば、金相場は 過去2カ月間、一進一退を繰り返し、取引レンジはここ2年で最小とな っている。これは歴史的に見て変動率が高まる兆しだ。過去に金相場が 同期間、狭いレンジで推移した際にはレンジを破った後の5日間の変動 率が平均3.3%と、通常の週間変動率のほぼ2倍に達した。

インフレ加速の兆しなどの強材料と米連邦準備制度理事会 (FRB)が程なく利上げに踏み切るとの観測がせめぎ合い、金相場は 1オンス当たり1200ドル近辺で推移。ドル相場の下落は通常、金投資の 拡大につながるが、株式相場が過去最高値近辺で推移する中、安全資産 としての金の需要は後退している。

英HSBCホールディングスの貴金属アナリスト、ハワード・ウェ ン氏はニューヨークからの電話インタビューで、「金市場は遊園地の揺 れる船に乗っているような感覚だ。レンジを抜ければ両サイドに勢いの ある投資家が入ってくる可能性がある。一部の投資家は常に明確なトレ ンドに従うのを好む傾向がある」と述べた。

4月は金相場が上昇と下落を行きつ戻りつした日が10日間あった。 3月23日から5月15日の取引レンジは5%以内で、同期間についてブル ームバーグが集計したデータによれば、2013年以降で最小となってい る。

過去5年間のうち3年は金相場が今年と同様に狭いレンジで推移し た。いずれのケースでも金相場は5%の取引レンジを破った後の5日間 は下落している。ブルームバーグが集計したデータによれば、12年に は2.4%、13年は3.6%、14年は3.8%それぞれ下げている。10年以降の 週間変動率の平均は1.7%。

原題:Gold Trapped in Summer Doldrums Usually Means Volatile Wake Up(抜粋)

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