イエレン議長:スワップ清算機関めぐり金融安定で基準強化も

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン 議長は19日、スワップ取引の清算・決済が行われるプラットホームであ る清算機関に関し、「必要と判断すれば金融の安定性向上に向けた基準 強化のための措置を講じる用意がある」と語った。

米金融安定監視評議会(FSOC)の会合に出席した同議長は、清 算機関や高速取引が潜在的な脅威に挙げられる中、金融の安定性へのリ スクに対処する措置を取る意向を表明したもので、他の規制当局と協力 して規則やリスク管理が十分に強力かどうか評価すると語った。

イエレン議長は、清算機関への「エクスポージャーを金融機関がど のように管理しているかも検証している」と話した。JPモルガン・チ ェースやブラックロックなどは、清算機関への依存を高めることで一握 りの機関にリスクを移すことになり、1つの機関が破綻すれば金融機関 に大きな損失が生じる事態につながりかねないと主張している。

同議長はまた、「金融セクターの強化によって家計や企業への与信 が増え、最も上手に対応できる主体にリスクを移動させるのが容易とな り、経済成長と金融の安定性を支えている」との認識を示した。

FSOCは同日、年次報告書を発表し、事実上のゼロ金利政策の下 でリターンを確保するために過度のリスクを取っている企業や、サイバ ーセキュリティーをめぐる懸念を重ねて表明した。昨年10月に金融市場 に動揺をもたらした事態を規制当局が検証中で、ボラティリティ分析の 調査結果を数週間以内に公表するとしている。

原題:Yellen Says Regulators Ready to Act as Panel Cites Risks (1)(抜粋)