米国株:ほぼ変わらず、住宅着工増で利上げ観測が上値抑える

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19日の米株式相場はほぼ変わらず。前日に最 高値を更新したS&P500種株価指数は下げた。住宅着工件数が約7年 ぶりの高水準となり、年内の利上げ観測が強まった。

決算が予想を下回ったウォルマート・ストアーズは4.4%安。アー バン・アウトフィッターズは15%の急落。利益と売上高がアナリスト予 想に届かなった。原油安を背景にエネルギー株も安い。7.6%安のヤフ ーなど、ハイテク株も下げた。一方、ビデオゲーム制作を手掛けるテイ クツー・インタラクティブ・ソフトウエアは18%上昇。決算が予想を上 回った。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安い2127.83で終了。最高値更 新は3営業日連続で途切れた。一方、ダウ工業株30種平均は13.51ドル (0.1%)高い18312.39ドルと、2日連続で最高値を更新した。ナスダ ック総合指数は0.2%安。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツ(ペンシルベニア州 ベスレヘム)の最高投資責任者(CIO)、ビル・シュルツ氏は「強い 経済指標のニュースが出ると、利上げ懸念が強まる。金利の先行きに加 え、利上げが必要なほど経済指標が強くなるかどうかを判断する局面に 再びなっている」と語った。

住宅着工件数

4月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は2007年11月以来 の高い水準となった。着工件数の先行指標となる住宅建設許可件数も増 加した。

同経済統計は第1四半期の景気減速が一過性のものだとする米金融 当局の見方を後押ししている。20日には4月の連邦公開市場委員会 (FOMC)会合の議事録が公表される。

ロバート・W・ベアードの機関投資家担当株式セールス・トレーダ ー兼マネジングディレクターのマイケル・アントネッリ氏は「住宅着工 件数は力強かった。マクロ経済データでは悪い内容が続いていたため、 予想を上回る米経済指標を見るのは良いことだ。私は上値を追うにはそ れで十分だと思ったが、原油相場が少し下げ、リスクテーク意欲がやや 弱まった」と述べた。

S&P500種のセクター別では10業種のうちエネルギーなど7業種 が下落。一方、金融株指数は2日連続で年初来高値を付けた。住宅指標 が予想を上回り、米国債利回りが上昇を続けたことが背景にある。ウェ ルズ・ファーゴは最高値を更新した。

住宅建設株

S&P住宅建設株指数は0.9%上昇し、4月以来の高水準となっ た。上げは4日連続で、1月以降で最長の連続高。

住宅指標の改善と原油安で個人消費回復の恩恵を受ける銘柄が上げ た。マクドナルドが2.7%上昇し10カ月ぶり高値。ロイヤル・カリビア ン・クルーズやダーデン・レストランツも高い。

原油相場が3.7%下げたことを嫌気し、エネルギー株指数は1.2%下 げて、1カ月ぶり低水準となった。

原題:U.S. Stocks Close Little Changed From Records After Housing Data(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang.