りそなHDの東社長:取引先企業の6割「設備投資に意欲」

りそなホールディングスの東和浩社長は、取 引先の中小企業を中心に実施した聞き取り調査で、6割が設備投資に意 欲を持っているとの調査結果を得たことを明らかにした。アベノミクス の効果が大企業から裾野の広い中小企業にも波及し、資金需要を喚起し 始めているとの認識を示した。

東社長(58)はブルームバーグとのインタビューで、景況感につい て、「良くなってきている。アベノミクスなど成長戦略が中小企業まで 浸透し始めている」と述べた。調査では設備投資意欲を持つ6割の企業 のうち27%が15年度中に実行に移したい意向を示したという。東社長は 資金ニーズは業種別では「運輸、医療、製造業で強い」と語った。

中小零細企業は社数で日本企業の99.7%、従業員数では約7割を占 める。アベノミクスによる円安効果などで輸出産業を中心に大企業は増 益傾向にあるが、日本経済全体の成長には中小企業の業績回復が欠かせ ない。こうした中、りそなは2-4月に年商5億円以上の法人融資先に 景況感や資金需要を聞き取り、1万8000社から回答を得た。

りそなでは融資の85%を中小企業や個人向けが占める。東社長によ ると今期(16年3月)の経営目標では、貸出金残高(平残)を中小企業 などの法人向けで4000億円、住宅ローンで2000億円の合計6000億円積み 増す計画だ。前期中の1.4%増に対して2.3%の増となる。4月からの3 カ年計画では中小企業向けと住宅ローンの拡大を柱に置いている。

東社長は「低金利下での利ざやの落ち込みの半分はボリュームでカ バーする」と述べた。これ以外は投資信託や保険商品の販売など手数料 収入や市場収益で補う方針を示した。だた、りそなでは今期の純利益に ついて、与信コストの発生を主因に前期比17%減の1750億円と見込んで いる。前期の純利益はその前の期比4.2%減の2115億円だった。