ECB:夏前の5、6月にQEの購入ペース加速へ-クーレ理事

欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏資産の購 入ペースを5、6月に加速させる意向だと、クーレ理事が述べた。流動 性低下が見込まれる夏になる前に購入を増やすという。

ロンドンで行った講演の記録によると、クーレ理事は「恒例の休暇 シーズンに当たる7月半ばから8月にかけて流動性が顕著に低下する債 券市場の季節パターンについても当局は認識している」と発言。さら に、「必要ならば前倒しに加えて、市場の流動性が回復すると予想され る9月に追加購入で補うこともあり得る。従って、今後数週間の購入額 がアナリスト予想を若干を上回るとしても、最近のボラティリティ(変 動性)とは無関係だ」と語った。

債券市場の一斉売りでドイツ債のイールドカーブは5カ月で最もス ティープ化し、世界の債券市場では4000億ドル(約48兆円)余りが失わ れた。

バンク・J・サフラ・サラシンのチーフエコノミスト、カルステ ン・ユニウス氏はクーレ理事の発言について、「市場を落ち着かせるた めにまさに必要な言葉だった」とコメントした。

講演でクーレ理事は、最近の欧州債市場の反転自体は懸念材料では ないものの、そのスピードの速さは懸念を抱かせると述べた。

クーレ理事は「市場の調整を反映したものだ。双方向のリスクを市 場に回帰させ、ECBのプログラムの効果が表れるに伴い将来の成長と インフレ動向に関する相対的に悲観的な見方が修正されている事実を反 映している」と解説。「何回かの同様の展開後、世界の資本市場の過度 のボラティリティがまたも、流動性の低下を示した」と語った。

ECBは量的緩和を来年9月までは続け、1兆1000億ユーロ (約148兆円)相当を購入する計画。開始後2カ月は月600億ユーロの購 入目標を達成した。

原題:Coeure Says ECB Will Moderately Frontload QE in May, June (1)(抜粋)

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