米国の対イラク戦略に赤信号-「イスラム国」のラマディ制圧で

過激派組織「イスラム国」がイラク・アンバ ル州の州都ラマディを制圧したことで、米軍地上部隊をイラクに再投入 することなく「イスラム国」を掃討するというオバマ米大統領の戦略は 頓挫する危機にさらされている。

米軍幹部がイスラム国の勢力は「衰え」つつあると指摘した2日後 にラマディが陥落したことは、昨年イラク北部で攻勢を強めて以降、イ スラム国にとって最も大きな戦果と言える。

米当局者は18日、空爆や親政府部隊の訓練を通じた支援を変更する 必要性はないと述べ、最終的にラマディは解放されるとの見方を示し た。

一部のアナリストは、米当局が戦略の成功を主張し続ければベトナ ム戦争時代の「クレディビリティー・ギャップ」(信頼性の崩壊)に再 び見舞われる恐れがあるとみている。

米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の軍事アナリス ト、アンソニー・コーデスマン氏は「政権は勝利に向かっていることを 何度となく説こうとしているが、うまくいっていない」と述べた。

戦闘で勝利を収められていないことは、米国民の心理にも反映され ている。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)とCBSニュースの世 論調査では、「イスラム国」との戦いで「幾分」あるいは「非常に」苦 戦を強いられているとの回答は64%に上った。調査は先月30日から今月 3日にかけて成人1027人を対象に実施された。

原題:Islamic State Victory Threatens to Unravel Obama’s Iraq Strategy(抜粋)

--取材協力:Zaid Sabah、Tony Capaccio、David Lerman.

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